日韓首脳会談見送り検討〜安倍総理が送る韓国への最後通告

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(4月15日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。安倍総理が日韓首脳会談について見送りを検討しているニュースについて解説した。

日韓首脳会談見送り検討〜安倍総理が送る韓国への最後通告

第7回日中韓サミット 韓国・文在寅大統領が帰国 =写真提供:産経新聞社

安倍総理、日韓首脳会談見送りを検討

安倍総理は6月に大阪で開くG20の際、韓国の文在寅大統領との首脳会談を見送る検討に入った。いわゆる徴用工問題などで日韓関係が過去最悪のレベルに冷え込んでも、文氏は関係改善への動きを何ら示していないことから、安倍総理は個別会談をしても得るものはないと判断している模様。

飯田)これに関して協議の場を作ろうとは言っているのですが、なかなかそれが軌道に乗らないこともあって、「会っても意味がない」という形になっているのでしょうか。

日韓首脳会談見送り検討〜安倍総理が送る韓国への最後通告

2018年11月29日、ソウルの韓国最高裁に向かう三菱重工業への賠償を求めた韓国人女性ら=写真提供:時事通信

韓国への安倍総理からのメッセージ

須田)これは何も日韓首脳会談を開かないということではありません。一般論ですが、G20などのマルチな多国間会合の本当の狙いは、バイ(一対一、二国間)の会合を開くことです。そのなかで問題を抱えている日韓間が個別の会合をやらないのは、意図的なメッセージを送ることになりかねません。「うまく行っていません」ということを満天下に示すことにもなりますから。本来ならばこれはあるべき話ではないのですが、今回の場合は「そういった可能性もありますよ、本当にこれでいいのですか?」という韓国へのメッセージではないかと思います。

飯田)まだ2ヵ月先の話だから、まずこちらからボールを投げ、向こうからどういう反応が返って来るのか。

須田)それを見極めようということ。でも最後通告であることは間違いないと思います。

飯田)韓国の外交についてですが、“リツ”さん58歳、千葉県印西市からのお便りです。「米韓の首脳会談について、2分で終わったそうですけれど、これはトランプさんが文在寅さんに対して何か怒っていたのでしょうか? 短い会談から読み取れるメッセージはあるのでしょうか」とのメールをいただいています。

須田)怒っていることは間違いない。開城(ケソン)工業団地と白頭山の観光開発、韓国が冒頭でこれを持ちかけたのは完全に経済制裁に反する要求です。絶対にそれを飲むことはできない。それをまだ持ち出すのかというところであり、アメリカは「北朝鮮に対する国連経済制裁決議を緩めるつもりはないのだ」というメッセージだったと思います。

日韓首脳会談見送り検討〜安倍総理が送る韓国への最後通告

12日、水産物輸入禁止措置を巡り、WTOで韓国勝訴の判断が出たことを喜ぶ市民団体=2019年4月12日 ソウル(共同) 写真提供:共同通信社

日米にとって異質な韓国の行動

飯田)米韓はこういう形になっているので、日韓も足並みを揃える形でこのニュースが出るというのは少し考えすぎなのでしょうか。

須田)そうですね、ただ韓国の行動は、いまの日米にとっては異質です。同じ方向を向いていない。そういう状況のなかで日韓首脳会談が開かれたとしても、得るものはないでしょう。同じ方向を向いて、同じ目的を達成しようとするのであれば協議する理由はあるけれども、まったく別の方向を向いているなかで首脳会談を開いたとしても、あるいは首脳会談に行くまでの事務方の協議をいくら積み上げても決着がつかないですからね。

飯田)開かないこともメッセージになりますが、開いて決裂したらもっとまずいですよね。

須田)事務方としては、首脳会談が開かれるまでに積み上げて行くわけです。何も積み上がらないのに開かれてもということがあるのだと思います。

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