「省エネルック」定着せず…見た目に難ありの問題
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そもそも『省エネルック』とは
省エネのために提唱された夏用の紳士服
ジャケットを半袖にしたスーツ
『クールビズ』の先駆けとも言える取り組みが以前にもありました。それは『省エネルック』です。
1979年(昭和54年)、第二次オイルショックを受けて“省エネのために提唱された夏用の紳士服”のことです。
具体的には“ジャケットを半袖にしたスーツ”など、当時の大平正芳首相を始め、政治家の方々が着て連日のようにメディアに登場していました。
このように政府主導で進められた『省エネルック』でしたが、残念ながら定着しませんでした。
なぜ定着しなかった?
その理由ですが、涼しさだけを優先して、見た目に配慮しなかったことが最大の要因だと言われています。
実際に当時の『省エネルック』の写真を見たところ、確かに見た目には涼しそうですが、一般的に受け入れてもらうには難しそうです。
その後、1994年(平成6年)に当時の羽田孜首相が『省エネルック』をされていましたが、こちらも定着するまでには至りませんでした。
『クールビズ』との違いは
2005年(平成17年)に『クールビズ』が登場しますが、『省エネルック』との違いの1つが“テーマ”です。
『省エネルック』は“節約”がテーマだったのに対して、『クールビズ』は“環境や地球に優しい”がテーマです。
見た目でも、スーツを半袖にしただけの『省エネルック』と違って、『クールビズ』はファッションの幅が広いのも特徴の1つです。
■杏樹の感想
『衣替え』も『クールビズ』も毎年よく目や耳にする言葉ですが、歴史や詳しい成り立ちなどは知らなかったので勉強になりました。特に『クールシェア』という言葉は初めて知りました。
それにしても今年はまだ5月なのに、全国的に真夏日や猛暑日を記録していて、急いで『衣替え』や『クールビズ』をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。まだ体が暑さに慣れない時期ですから、くれぐれも体調には気をつけてくださいネ。
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