米・国防長官代行にエスパー陸軍長官が就任

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月25日放送)にジャーナリストの有本香が出演。24日にアメリカの国防長官代行に就任したエスパー陸軍長官について解説した。

米・国防長官代行にエスパー陸軍長官が就任

シャナハン米国防長官代行、エスパー米陸軍長官(ゲッティ=共同)=2019年6月19日 写真提供:共同通信社

国防長官代行にエスパー陸軍長官が就任

アメリカのエスパー陸軍長官は24日、国防長官代行に就任した。イランや北朝鮮への対応など問題が山積するなか、マティス前国防長官が辞任して以降、およそ半年間にわたって長官不在が続く異例の事態となっている。

飯田)エスパー氏について、国防長官に指名するかどうかと聞かれたトランプ大統領は、きっとそうなるとも語っているということです。

有本)長官に就任するのは国防長官に限らず、議会で上院の承認が必要となります。この人に関して上院がとやかく言うこともあまりないかもしれませんが、いずれにしても国防長官が不在という状態を続けるのはよくないですよね。

飯田)マティスさんが去年(2018年)の終わりぐらいに辞めてからですね。

有本)「もうやってられない」という感じでしたが、確かにマティスさんのような軍のプロからすると、トランプ流はあまりにもでたらめに見えたのかもしれないですね。ただ、私は筋が通っているところもあるなと感じたりするのです。世界の勢力がこれだけ入り乱れて混沌としているなか、トランプさんが新たな秩序を作り上げようとしている。それに対して当然、対抗する力がアメリカ国内でも強く働く。だから、最後の着地点の見極めが側近の方でも難しいのでしょう。

不安定だったアジアで、勢力を拡大した中国を押し戻すトランプ大統領

有本)アジアに関して言うと、オバマ時代の8年間は本当にアジアを不安定化させました。それを考えるとトランプ政権は、アメリカがパワー不在状態になっていたなかで、どんどん勢力を拡大して来た中国を押し戻そうとしているのだから、歓迎といえば歓迎ですよ。

飯田)インド太平洋戦略、新たに改定されたものが6月の頭に出ましたね。価値観の話をして、中国に関しても共産党政権と名指しでした。

有本)これはとても意味があることです。どうして前の政権はやらなかったのだろうと思います。それから、人権に関しても非常に強く当たっているではないですか。いろいろな軍事的アクションを起こしかねないと思わせるほどの力を込めて、様々なメッセージを発しています。これは正しいことだと思います。
前国防長官代行のシャナハンさんは、割合一生懸命やっているように思いましたが、新たにエスパーさんが国防長官代行に就任される。このまま国防長官になるのではないかということですが。どちらにしてもトランプさんの考えている、世界をどういう方向に持って行きたいかということですね。アメリカが何もかも引っ張る時代ではないと言う方もいるけれど、やはりアメリカという大きなパワーを持っている方向性がどこへ行くのかが見えないと、世界はより混乱しますよ。それを共有できる人と一緒に軍事的な面、安全保障の面をやって行く。そういう体制だったらいいのではないかと思いますね。でも、日本も防衛大臣を考え直した方がよいのではないですかね。

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