江戸時代、佃煮は保存食として作られていた

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佃煮とは、“魚介類や海藻などを、醤油や砂糖、ミリンなどで甘辛く煮詰めたもの”です。

佃煮の種類は、使われる材料によって分けられます。例えば『水産佃煮』。昆布やワカサギ、イワシ、アサリ、エビといった魚介類で作られた佃煮です。

『農産佃煮』は、フキや葉トウガラシ、豆などで作られた佃煮です。イナゴや蜂の子、クルミなどで作られる佃煮もあります。

他にも、昆布とシイタケといったように、いくつかの材料を一緒に煮て作る『混合佃煮』があります。佃煮の種類は100種類以上もあるそうです。

佃煮の名前は、東京都中央区にあった地名『佃島(つくだじま)』が由来とされています。元々、佃島は“隅田川の河口の島”のことです。

江戸時代、佃島の漁師は海が荒れて魚が獲れないときのためにと、小魚を煮込んで保存食にしていました。その保存食を、佃島にある住吉神社に参拝に来られた方々へ振舞っていたそうです。それが後に『佃煮』の名前で売り出されるようになったのが、佃煮の始まりと言われています。

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