【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第647回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、大ヒット公開中の『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』を掘り起こします。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描く、『スパイダーマン』シリーズ最新作!
『アベンジャーズ』を中心としたマーベル・シネマティック・ユニバース(=MCU)に参戦したスパイダーマンの最新作『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』。
主人公のピーター・パーカーことスパイダーマンを演じるのは、英国人俳優のトム・ホランド。日本でも“トムホ”の愛称で親しまれ、絶大な人気を誇っています。
トム・ホランドは、コメディアンで作家の父と写真家の母のもと、イギリスで生まれた23歳。幼い頃から芸能活動をしており、映画『リトル・ダンサー』の舞台版「ビリー・エリオット」で2008年に子役デビュー。2011年、ジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』の英語版吹き替えでは、神木隆之介がオリジナル版で演じたショウ(翔)の声を担当しました。
その後、映画の世界にも進出し、次々と話題作に出演。2015年公開の『白鯨との戦い』に出演したことが、3代目スパイダーマンに抜擢されるきっかけになったとか。
身長が約172cmと欧米人にしてはやや小柄なうえ、あどけなさが残るベビー・フェイスも魅力的ですが、さらに人々を惹きつけてやまないのが、そのキャラクター。なかでも、映画の内容をうっかりネタバレしてしまうドジっ子ぶりは有名な話。
これまでにも、マーベルが『スパイダーマン:ホームカミング』の続編を発表したばかりなのに、自らのスパイダーマン映画が3部作になることを明かしてしまったかと思えば、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をまだ観ていない観客の前で、自身が演じるスパイダーマンの運命をうっかり漏らしてしまったことも…。トム・ホランドがあまりにもネタバレ発言してしまうので、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のジョー&アンソニー・ルッソ監督は、彼には完全な脚本を渡さず、CGアクションシーンで戦っている相手さえトム本人に明かさなかったとか。
その一方で、インスタグラムを駆使して迷い犬を救出したり、ファンとの交流の場でパニック障害を起こしてしまった少女を助けたりと、リアル・ヒーローぶりが報じられたトム・ホランド。まさに、親愛なる隣人! ですね。
最新作『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』では、友人たちとヨーロッパ旅行に出かけたピーター・パーカー(=スパイダーマン)が、“火”や“水”など、自然の力を操るクリーチャーとの戦いに挑みます。
師であるアイアンマンことトニー・スタークから引き継いだ“鉄の意志”を胸に、さらに飛躍する“トムホ”スパイダーマン。『アベンジャーズ/エンドゲーム』のその後を描き、インフィニティ・サーガの“真の完結編”とされる作品だけに、見逃せませんよ。
『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』
2019年6月28日から全国ロードショー
監督:ジョン・ワッツ
出演:トム・ホランド、サミュエル・L・ジャクソン、ゼンデイヤ、コビー・スマルダーズ、ジョン・ファヴロー、J・B・スムーヴ、ジェイコブ・バタロン、マーティン・スター、マリサ・トメイ、ジェイク・ギレンホール
日本語吹替版主題歌:「Neighbormind」by 凛として時雨
©2019 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.
公式サイト http://www.spiderman-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/