関西地方で半夏生の時期にタコを食べるのはなぜ?
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半夏生(7/2頃)の行事食は元々、田植えを終えた農家の方々が、神様に食べ物を捧げて豊作を願ったことから始まりました。そうやって豊作を祈願したあとに、神様に捧げた食べ物を皆でいただいていましたが、その食べ物は地域によって様々です。例えば関西地方の場合、『タコ』です。
タコにはたくさんの吸盤がありますが、そんなところから“稲がたくさん実るように”、“稲が吸盤と同じように、しっかりと根付くように”といった願いが込められています。また、タコには疲労回復に効果的とされる『タウリン』が豊富に含まれていることから、田植えの疲れを取るためにタコを食べるようになった…とも言われています。
福井県では、半夏生に『丸焼きしたサバ』を食べる風習があります。これは江戸時代、当時の大野藩主(現在の福井県大野市)が田植えに疲れた農家の方々を思いやって、丸焼きしたサバを食べさせたのが始まりとされています。
当時、越前海岸で獲れたサバは脂がよくのっていて、蒸し暑い夏を乗り切るための貴重なスタミナ源でもありました。現在でも福井県では、半夏生に焼いたサバをいただいているそうです。
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