美味しさがまったく違う~自分でつくる“イクラの醤油漬け”
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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、WEBサイト「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」を運営している水産アドバイザー藤原昌高が出演。自分でつくるイクラの醤油漬けの美味しさについて語った。
黒木)今週のゲストはWEBサイト「市場魚貝類図鑑」を運営されている、水産アドバイザーの藤原昌高さんです。温暖化の影響でいままで獲れなかったものが、日本でも獲れるようになった。北海道のオホーツク海でもブリが獲れるようになった。それが藤原さんのところに送られて来たのですか?
藤原)サケを獲っている船の網に、変なものが入ったということで送ってもらいました。送ってもらったら、「ただのブリではないか」という。いま知床半島の付け根辺りにある、斜里町のブリの値段が上がってしまっています。
黒木)北海道はサケなどのイメージがありますけれども。
藤原)サケが不漁でブリが獲れる。イクラは2倍以上の値段がします。ものすごく高いですね。ブリが悪いのです。
黒木)ブリが獲れるようになって、みなさんブリを獲るようになったということですね。
藤原)そうです。何でも獲るしかないのですけれどね。
黒木)イクラも高級品になって行くわけですか?
藤原)何年か見なければわかりませんが、いまはサケが不漁です。なかなかイクラをたくさん食べるということはできないです。
黒木)私はイクラ好きなので。
藤原)イクラはぜひ、ご自分でやられてみてください。2日間くらいしかもたない塩分濃度で食べてみると、まったく新しい味がします。市販のものは塩分濃度が5%ほどです。それでは本当の味がしないのですが、最小限の醤油などで味を付けるといいです。イクラは簡単に作れるので、それを食べてみると生まれてはじめて食べる味だと思います。
黒木)スーパーでは売っていませんか?
藤原)最近はいろいろなスーパーで卵巣をそのまま売っています。それを買って来て、ほぐして少し醤油で味を付ける。
黒木)それをやっています。ほぐして。
藤原)すごいですね、それは。
黒木)はい。ぬるま湯でほぐしてものすごい回数、よく洗います。
藤原)それなら、もうよく知っていらっしゃいますね。
黒木)それでいいのですよね?
藤原)それでいいです。ほとんどの人は市販の、5%や6%の塩分濃度のイクラを食べています。
藤原昌高(ふじわら・まさたか)/ Web図鑑「市場魚貝類図鑑」運営
■1956年、徳島県生まれ。
■子供のころから川の生き物に親しみ、水産生物のことを調べ始める。
■その後、人間と関わりのある食品(生物)を30年以上にわたって調査。
■ぼうずコンニャク株式会社を設立し、Webで「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」を運営するほか、水産に関わる本を多数執筆。著書に『からだにおいしい魚の便利帳』など。
■元島根県水産アドバイザー、水産庁の外部専門家。
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