中国で2人が肺ペスト発症~「2人」は「20人」の可能性も
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(11月15日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。中国で肺ペストが発症したニュースについて解説した。
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ボンベイで2日、肺ペストに似た症状で隔離された患者を案じて、病院の外で待つ親類たち(ロイター=共同)=1994年10月3日 写真提供:共同通信社
中国で2人が肺ペスト発症
中国の内モンゴル自治区の住民2人が肺ペストを発症したことが、12日に判明した。北京で治療を受けており、1人が重体と報じられている。肺ペストは飛沫感染などで人から人へ広がる可能性があり、日本の国立感染症研究所によると、肺ペストは最も危険なタイプのペストとされており、発病後12時間~24時間で死亡する可能性もある。
飯田)内モンゴルで肺ペストが発症して、救急車で現地から北京へ運ばれたということです。
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」
人口の多い中国~「2人」ということは「20人」の可能性も
宮家)僕はあまり無責任なことを言いたくはないのだけれど、北京に4年近く住んで感じることは、人口が日本の10倍というのは重大だということです。例えば暴動も何万件と起きているわけですけれど、人口が10倍だから日本で言えば何千件程度の話、日本ではそれでも多いのですが。そうすると肺ペストが2人発症したと言っても、私なら2人だけということはないだろうと思うのです。人口が日本の10倍なのだから、もしかしたら20人かもしれない。20人だったら、1人や2人は北京や上海に行っているかもしれない。そうなると心配にならないわけではない。最近の中国の医療はしっかりしているから、当然封じ込めようと努力していると思いますが、この手のものは最初は数が少なくても、いずれは増えて行くはずなのです。どの程度封じ込めた形になるかということが、ポイントではないかと思います。
飯田)中国で感染症となると、サーズ(SARS)のときのイメージがあります。
宮家)実はあのとき私は北京にいて、家族は日本に帰りました。結果的にはたいしたことはなかった。だからあまり過剰反応してもいけないとは思うのだけれども。
サーズの教訓があるので、今回は中国も情報は出すであろう
飯田)しかし、蔓延してしまうと大変なことになります。何とか封じ込めて、何と言っても情報がどこまで出るかというところになります。
宮家)サーズのときに相当叩かれたので、彼らもこの情報は必ず出すと思います。1つ間違えたら中国の国際的な信用にも関わるし、国内でも人がバタバタ死ぬようなことがあれば、共産党政権だって持たないですから。慎重に情報を出しているとは思いますが、嘘はついてほしくないと思いますね。日本はいつも通り、水際でしっかり守って頑張るしかないということだと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
FM93AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00