松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第727回】

さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。

 

今回は、11月15日から公開された『エンジェルサイン』を掘り起こします。

松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

人気漫画家・北条司が初の実写総監督に挑んだオムニバス映画

映画『エンジェルサイン』は全編映像と音楽のみで綴られたオムニバス映画。セリフを使わない短編マンガの国際マンガ賞「サイレントマンガオーディション」で、世界108の国と地域から寄せられた6888編もの作品から選び抜かれた受賞作品を実写化しました。

総監督を務めたのは、「キャッツアイ」「シティーハンター」などでお馴染みの漫画家・北条司。世界各国で名を馳せるアジアの監督たちが手がけた5つの短編をつなぐ「プロローグ&エピローグ」では、自らオリジナルストーリーを構築し、メガホンも取りました。

奇跡の訪れを告げるブルーバタフライと音楽が鍵を握る、6つの物語が紡がれています。

松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

「サイレントマンガオーディション」とは、日本マンガ最大の魅力である“演出力”を審査する、世界最大級の国際漫画賞。セリフを使わない短編“サイレントマンガ”を広く募集しており、日本マンガ特有の“文法”を使った多種多様な作品が多く寄せられています。

サイレントマンガはセリフがないからこそ、言語や国境を越えて解り合えるという魅力があります。また長編マンガとして世界各国にローカライズされて行くだけでなく、世界に通用するアニメや実写ドラマ、映画になって行く可能性も大きく秘めています。

本作では、そんなサイレントマンガの魅力をあますところなく捉えながら、北条司監督が新たな愛の物語を描き出しています。

松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

5編のオムニバスは、日本、タイ、インドネシア、ベトナムと、アジア各国で撮影されました。

緒形直人と菊池桃子が共演し、夫婦の突然の別れと愛情を描いた『別れと始まり』。少女と亡き愛犬との絆をファンタジックに描いた『空への手紙』。出産を目前に命を落としかけた妊婦の前に現れた、死神とのやり取りにより命の尊さを伝える『30分30秒』。

佐藤二朗が父子家庭の父親を演じる『父の贈り物』。そして、生きて帰ると約束した父と娘に起きた奇跡を紡ぐ『故郷(ふるさと)へ』。それぞれが独創性に満ちた作品となっています。

松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

そして、これら5つのストーリーをつなぐ重要な役割を果たす『プロローグ&エピローグ』は、音楽を愛する恋人たちの物語。

チェリストのアイカ役には、女優・音楽家として活躍する松下奈緒。ピアニストのタカヤ役には、アジアを中心に、語学力と多方面の才能を活かしボーダレスに活動するディーン・フジオカ。「いつか音楽で世界を感動させたい…」という同じ夢を追いかける恋人同士の音楽家を、情感たっぷりに演じています。

チェロとピアノの二重奏曲「エンジェルサイン」を奏でる2人の姿は、大人の魅力にあふれ、ため息がこぼれるほどの美しさ。セリフがない分、観る人の感受性によって如何様にも受け止めることができるのが、サイレントムービーの面白いところ。

あなたも音楽の持つ力に身を委ねて、癒されてみて。

松下奈緒 × ディーン・フジオカ、ブルーバタフライと音楽が奇跡を紡ぐ

ニッポン放送「しゃベルシネマ」

『エンジェルサイン』

2019年11月15日(金)からユナイテッド・シネマ豊洲ほか全国順次公開
総監督:北条司
監督:北条司、落合賢、ノンスィー・ニミブット、ハム・トラン、旭正嗣、カミラ・アンディニ
出演:松下奈緒、ディーン・フジオカ、緒形直人、菊池桃子、佐藤二朗
プレオパン・パンイム、ピポッブ・カモンケットソーポン、ブンイン・インルアン
ゴー・クアン・トゥアン、スアン・ヴァン
坂井彩香、ニーンナラ・ブンビティパイシット、メカトロウィーゴ
トゥク・リフヌ・ウィカナ、アビゲイル、吉田美佳子
(C)「エンジェルサイン」製作委員会
公式サイト https://angelsign.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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