日イラン首脳会談~日本の船舶の安全は保障されるのか
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月23日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。日イラン情勢について解説した。
日イラン首脳会談~海上自衛隊の活動はホルムズ海峡以外と伝達
安倍総理は20日、来日したイランのロウハニ大統領との首脳会談で、すでに与党に伝えていた通り、活動地域にホルムズ海峡とペルシャ湾を含めない考えをイラン側に説明した。ロウハニ大統領は理解を示したとのこと。
飯田)アメリカとイランの核合意をめぐる対立について、日本は間に入ることになるのでしょうか?
須田)間に入るのですが、イラン国内で意思決定が統一されているかどうかという問題があります。ゲリラ的活動が勝手に行われている部分もあるのではないか、そうなると間に入ったところで、効果が期待できません。ですから、イラン国内情勢の見極めということが重要になるのだと思います。とは言っても、ホルムズ海峡やペルシャ湾に日本が入って行くとなると、敵対行動と取られても仕方がありませんから、そこには入らないようにしましょうということです。
イランサイドが“日本の船舶の安全を保障する”という言質が取れているのかどうか
須田)ここについては報道ベースでも出ていませんが、ロウハニ氏は理解を示したけれど、日本の船舶に対してイランサイドが安全を保障するという言質が取れているのかどうか。日本はホルムズ海峡に入って行かないけれども、イランサイドがそれを保証するという言質があれば、安倍総理の方針も理解できるのですが、その辺りがどうなっているのかということが隠れた大きなポイントだと思います。
飯田)総理がテヘランに行った際に、日本の関係船舶が穴を開けられたということもありましたものね。
須田)その時期を狙ってやった可能性もありますからね。
革命防衛隊等の動きをイランサイドがコントロールできるのか
飯田)それをやったのも、イランの革命防衛隊なのではないかということが言われています。その辺はグリップが効かないのですか?
須田)イランとしても、国内の動きを見ると、第三国に対してアメリカとの仲介役を期待しているところもあるのです。
飯田)トランプ大統領にメッセージが正確に伝わるのはどこだと考えると、日本が浮上するということですね。
須田)日本だけではなくて、いくつかの国がありますが、日本が入った途端に船舶に攻撃が加えられた。アメリカとの融和的な動きを壊そうという思惑のある勢力が、イラン国内にあるとなると、そこに対して制御が効くのかどうかというところだと思います。
飯田浩司のOK! Cozy up!
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