あの傑作ドラマが満を持して映画化された!
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね 第757回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。支配人の八雲ふみねです。シネマアナリストの八雲ふみねが観ると誰かにしゃベりたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、1月10日から公開の『ダウントン・アビー』を掘り起こします。
ダウントン・アビーにロイヤルファミリーがやって来る!?
20世紀初頭、英国北東部ヨークシャーのダウントン村にある壮麗な大邸宅「ダウントン・アビー」に暮らす貴族・クローリー家と使用人たちの生活を描いたTVドラマシリーズ『ダウントン・アビー』。
2010年~2015年まで全6シーズンが放送され、ゴールデングローブ賞やエミー賞など数々の賞に輝き、世界200以上の国と地域で大ヒットを記録。2011年には「最も高い評価を受けたイギリスのテレビシリーズ」としてギネス世界記録に認定された傑作ドラマシリーズが、満を持して映画化されました。
ドラマ版最終作である第6シーズンの最終話の時代設定は1925年。そして映画版の舞台となるのは、その2年後の1927年。
ダウントン・アビーに英国国王夫妻が訪問するという知らせを受け、クローリー家と使用人たちは大興奮。グランサム伯爵家の長女メアリーは、かつての執事カーソンを復帰させ、パレードや豪勢な晩餐会を準備することに。
そんななか、メアリー王妃の侍女モード・バッグショーとバイオレットの間に相続問題が勃発。さらに、一族のみならず、メイドたちのスキャンダルやロマンス、陰謀が次々と明るみになり…。
初の映画作品となる本作では、テレビシリーズの生みの親である脚本家ジュリアン・フェローズをはじめ、主要スタッフが再集結。
そしてキャストも、ヒュー・ボネヴィル、マギー・スミス、エリザベス・マクガヴァン、ミシェル・ドッカリー、ジム・カーターなど、ドラマ版のお馴染みのメンバーが勢ぞろい。キャラクターそれぞれの“その後”を知ることができるので、ドラマからのファンにとっては嬉しいかぎりです。
またアカデミー賞受賞経験を持つイメルダ・スタウントンが新たに加入。マギー・スミスと繰り広げる丁々発止は必見です。
全編に毒っ気のあるユーモアが散りばめられてロマンス、スキャンダル、陰謀が絶妙なまでに絡み合い、より深みのある人間ドラマとなった映画版。
テンポよく進むストーリーに、ドラマシリーズを観ていなくても、気がつけばグイグイ引き込まれて行くこと間違いなし。華やかな貴族たちの世界に酔いしれながら楽しめる、濃密な群像劇です。
『ダウントン・アビー』
2020年1月10日(金)から全国ロードショー
監督:マイケル・エングラー
原作・脚本:ジュリアン・フェローズ
出演:ヒュー・ボネヴィル、ジム・カーター、ミシェル・ドッカリー、エリザベス・マクガヴァン、マギー・スミス、イメルダ・スタウントン、ペネロープ・ウィルトン、ロブ・ジェームズ=コリアー、アレン・リーチ、マシュー・グード
日本語吹替版ボイスキャスト:玉野井直樹、中村浩太郎、甲斐田裕子、片貝薫、一城みゆ希、小宮和枝、水野ゆふ
(C)2019 Focus Features LLC and Perfect Universe Investment Inc.
公式サイト https://downtonabbey-movie.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/