新型コロナウイルスとは

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(1月20日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。電話ゲストに川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦を招き、新型コロナウイルスについて解説した。

羽田空港国際線の検疫所で、新型肺炎への注意を呼びかける貼り紙=2020年1月16日、東京都大田区 写真提供:時事通信社

新型コロナウイルス新たに136人感染

中国の武漢で相次いでいる新型コロナウイルスによる肺炎で、武漢市衛生当局は新たに1人が死亡したと発表。死者は合計3人となった。また、新たに136人の発症を確認している。

飯田)北京市と広東省で3人の発症が確認されたということで、武漢市以外に中国で発症が確認されたのは初めてということです。CNNロンドンによりますと、イギリスの研究チームが、患者は公式発表よりはるかに多く、1700人を超えている可能性があるとの研究結果を発表しています。この新型コロナウイルスはどのような感染症なのか、何に注意すべきなのか、専門家の方と電話をつなぎます。WHOや国立感染症研究所感染症情報センターを経て、感染症や公衆衛生を専門にしている医師、川崎市健康安全研究所所長の岡部信彦さんです。まず今回のコロナウイルスはどういった感染症なのか、基本的なところから教えていただけますか?

SARSコロナウイルス (SARS coronavirus; SARS-CoV) はこの感染症の原因病原体である(重症急性呼吸器症候群-Wikipediaより)

新型コロナウイルスとは

岡部)肺炎はいろいろな病原体に起こるので、種類はさまざまなのですが、肺炎そのものが重症であるということ。それから、原因として見つかったのがコロナウイルスというウイルスです。コロナウイルスはもともと鼻かぜと同じ症状のもので、動物の下痢なども同じような風邪症状だったりするのですが、重症のコロナウイルスというのは、2003年に出たSARSです。その後に出て来た中東呼吸器症候群(MERS)も重症だと言われているのですが、今回のコロナウイルスは人に感染して、SARS・MERSほどではないけれども新しいウイルスであるということが、いまわかっているところです。

飯田)そうすると、いままでわかっている範囲であれば、SARS・MERSのように死者が何百人単位で出るようなものではなさそうだということですか?

岡部)死者の数と広がり方が、SARS・MERSほどではないだろうと。それから、2009年のインフルエンザほどの状況ではないと思います。だからと言って注意がいらないというわけではないので、流れを注視していますけれども。

飯田)もともとは動物から感染したと考えられるのですか? 感染源はまだ特定されていないようにも思えるのですが。

岡部)特定されていないですね。でも患者さんの共通点としては海鮮市場で、市場には動物がたくさんいると思いますが、そこが多かった。SARSコロナウイルスは、ハクビシンという中国で食料にしていた動物から、MERSの場合は中東ですけれども、ラクダがもとになって人に感染した。ラクダもハクビシンも、もとはコウモリからだろうと言われているので、そうだとすると動物のコロナウイルスが…どの動物かまだわかっていないのですが、人にたまたま感染して悪さをしているというのが、いまの状態だと思います。

飯田)日本でも患者の方が1人、中国の方でしたけれども見つかりました。どのように防いで行けばいいですか?

黄鶴楼(武漢市-Wikipediaより)

肺炎の症状で武漢と関わりのある人は検査を

岡部)いまのところ熱が出て咳がひどい、そういう肺炎になった方で、なおかつ武漢というキーワードがあれば検査した方がいいと思います。

飯田)武漢にいた、或いは中国から帰って来たという人で肺炎であれば、検査をしなくてはならないと。

岡部)中国全土まで広げると広すぎるので、いまのところのキーワードは武漢だと思います。それから市場に行った、或いはそういうところに行った人と一緒になった、またはお見舞いに行った、医療機関に近いところに行った。それらも1つの検査するキーワードになると思います。逆に言えば、市場や医療機関に不用意に近づかないことが大切だと思います。

須田)全体的な対策としては、感染源を特定して感染ルートを遮断するということが必要になると思います。今回のケースでは、中国であるということを含めて、曖昧な部分がたくさんあるのだろうと思います。中国の場合は、そういう情報交換の体制は確立しているのでしょうか?

岡部)SARSは15年くらい前にあったわけですけれども、そのころは情報交換システムはありませんでした。しかし、いまはこういう原因不明の病気であるとか、人に影響を与える病気がある国で見つかったときは、WHOに情報を提供して、WHOが租借した上で各国と情報をシェアする、情報を与えるというシステムができています。以前に比べると早くなってわかりやすく、いまの段階でウイルスまで特定できているのは素晴らしいことだと思います。ですが全容がわかっているかというと、それは当事者にしかわからないので、いま我々がわかっている範囲であまり慌てずに、しかしきちんと知るものを知ると。科学的に分析することが必要だと思います。

飯田)正しく恐れるということですね。アルコール消毒やマスクという、一般的な予防方法はこの新型コロナウイルスにも効くものですか?

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

コロナウイルスの範囲であればアルコール消毒が効く

岡部)いずれにしても感染症の1つであれば、感染症に対する普段の対策は重要だと思うのですが、アルコールについて言うと、コロナウイルスというウイルスはアルコールの効果が出やすく、消毒できるようなものがほとんどです。ただ、新しいウイルスに本当にアルコール消毒が効くかどうかは、科学的に実証しなくてはいけないわけですけれども。コロナウイルスの範囲であれば、効くであろうと思われます。

飯田)あとは、言われている咳エチケットやマスクをするとか、そういう感染症予防を地道にやって行くことになりますかね?

岡部)逆に、咳の強い人で中国から帰って来た人は、マスクを着けていただくと自分にもいいし、他の人にも感染しにくいですから、インフルエンザのときの注意と基本的には同じです。

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FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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