開業医の醍醐味は、診ていた子供が親になって子供を連れて来たとき
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ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(2月2日放送)に、日本外来小児科学会会長・横田俊一郎が出演。小田原で開業している「横田小児科医院」について語った。
淵澤由樹(アシスタント):今回は横田さんが院長を務めている、小田原市の「横田小児科医院」についてお伺いします。最寄り駅は伊豆箱根鉄道の大雄山線、相模沼田駅から歩いて2分。
横田:小田原の北の方に大雄山というお寺があって、そこに行く電車のちょうど中間ぐらいのところです。
淵澤:お隣には「病児保育」の施設もあるそうですね。
横田:病児保育をはじめて8年ぐらいになります。外来小児科学会の多くの仲間が「病児保育」をやっていて、みんなが「すごくいいよ」と言っていたのですが、なかなか場所がなくて。たまたま隣の家が引っ越すことになったので、内装を変えて病児保育をはじめました。
淵澤:具体的に、病児保育はどのようなことをやるのですか?
横田:例えば急にお子さんが熱を出して、でもお母さんはお仕事を休めない。どうしようかと困ったときに、お預かりするところです。
淵澤:病児保育の存在について、私のママ友などもありがたいと口を揃えて言っています。横田さんは開業されておよそ25年ですが、開業医としての楽しみや醍醐味などは感じますか?
横田:子供の歴史というのかな。小さい子供が育って行って、小さいときこうだったら、大きくなったらこう…ということを見てみたいと思っていたのですが、あっという間にそういう年になる。子供だった患者さんが、今度は自分のお子さんを連れてやって来る。それがとてもうれしいです。子供のころ心配性だったお母さんに育てられた子供は、自分がお母さんになったとき、やはり心配性だったりね。
淵澤:似るのですかね?
横田:そういうことがあるような気がします。
淵澤:また横田先生には、3人の娘さんと6人のお孫さんがいらっしゃいます。次女のれいなさんは、小児科医として一緒に働かれているそうですね。
横田:3人とも医者になったのですが、次女は東京で医者をやりながら子供が2人できました。自分が働こうと思ってもなかなか保育園に入れないなどの問題があって、一家揃って小田原に引っ越して来ました。
淵澤:娘さんと働くというのは、どんな感じなのですか?
横田:自分が身に付けたものを誰かに伝えないと、もったいないと思って。何とか娘に伝えられたらいいなというのが、いちばんの願いです。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)