4月1日(水)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月-木24時~)に、新著『遅いインターネット』(幻冬舎)を2月19日(水)に発売した評論家の宇野常寛が出演し、新型コロナウイルスから復帰した「アフターコロナ」の世界について自身の考えを語った。
番組では、新著の中で“今のインターネットは速すぎる”として、それがもたらした数々の弊害を指摘し、ネットに流されないために『遅いインターネット』を提唱した宇野が、それについて具体的に解説。さらに、新型コロナウイルスが収束した後の世界の動きについても、持論を展開した。
吉田尚記アナウンサー:新型コロナウイルスについては、いつ終わるかも分からないし、対策もすごく必要なんですけど、これが終わった“アフターコロナ”の世界が気になります。宇野さんはどう考えていますか?
宇野:僕が親しくしている筑波大学(准教授)の落合陽一くんとか、ヤフーCSOの安宅和人さんとかが話していることなんですけど、“アフターコロナ”じゃなくて“ウィズ(with)コロナ”であると。ここから先は。これだけ世の中がグローバル化したら、新しいウイルスが出たらこのスピードで広がるんだと
吉田:確かに、今回のコロナが解決しても、ネクストコロナが来てもおかしくはない
宇野:第2、第3のコロナはやってくるんだと。この前提で思考しないといけないんだと。僕もまったく同感なんです。だから、今僕たちが体験しているこの状態が日常になっていくと思った方がいいと思っています
吉田:なるほど……
また、宇野は、今は寂しさからみんなが集まり過ぎ、つながり過ぎで、それがSNSに表れていると分析。特に新型コロナウイルスの影響で外に出られない寂しさをSNSが全て引き受けているため、デマやフェイクニュースが止まらない原因となっていると指摘し、これからの人類は「1人でいることにもっと慣れるべきだと思う」と提言した。
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