黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、パン料理研究家・パンマニアの片山智香子が出演。パンの魅力について語った。
黒木)毎日さまざまなジャンルのプロフェッショナルからお話を伺う「あさナビ」、今週のゲストはパン料理研究家でパンマニアの片山智香子さんです。パンマニアとして、これまで1万個以上のパンを食べ歩いているそうですね。
片山)はい。
黒木)ほぼ毎日、3食パンを食べているということですか?
片山)3食は食べていませんが、毎日は食べています。子どものころはパン派というよりご飯党だったのですが、25歳のときにフランスで食べたパンがすごく美味しくて。それまでご飯党で、あまりパンが好きではなかった反動なのか、旅行から帰ったあとも美味しいパン屋さんがあると聞けば、遠くまで行くようになったのがきっかけです。
黒木)フランスパンやライ麦パンなど、いろいろと種類がありますが、どの種類のパンですか?
片山)そのとき食べたのは、クロワッサンなどのバゲットのようなハードなパンでしたが、粉の味を感じられました。
黒木)それでいまは全国各地、海外も含めて美味しいパンを求めて食べ歩いていると。自分はパンが好きだったのだと目覚めてからずっとですか?
片山)ずっとです。
黒木)すごいですね。人生を変えてしまった、フランスで出会ったパンというのは。「パン料理研究家」と「パンマニア」という肩書きがついているのですが、パンマニアということは、ご自分でつくる方にも目覚めたのですか?
片山)そうですね。パンの美味しさに目覚めた数年後に結婚したのですが、お料理教室に通おうかなと思っていたときに、パン教室も併設されていて、せっかくだからと思ってライセンスも取りました。息子が幼稚園くらいのころまでは、自宅でパン教室も開いていました。
黒木)本当に人生を変えてしまったのですね。
片山)人というのは、自分では想像もつかないことで人生が変わってしまうのだなと、そのパンに出会って思いました。
黒木)好みがあるではないですか。万人の好きなパンと、片山さんがいいと思うパンに違いはありますか?
片山)自分はどちらかというと、バゲットのようなハード系のリーン(粉の素材を生かした)なパンが好きですね。いまは高級食パンのようなものが流行っていますが、私は粉の味を感じられるようなパンが好きです。
黒木)粉の味がするとおっしゃっていますが、片山さんが分析するパンの魅力は何ですか?
片山)私に関して言えば、25歳からほぼ毎日食べ歩いているので、ほとんどのパンは食べ尽くしていると思うのです。でも、こんなに食べ歩いていても、いままでの概念を覆すようなパンにいまでも出会うのですよ。奥が深いなと思います。あとは、粉の種の違いもあります。フランスの小麦、日本の小麦、アメリカ、カナダの小麦といろいろあるのですが、日本の小麦は銘柄も書かれています。製菓・製パンのお店に行くと、どんな食感なのかを書かれているポップをよく読んで、勉強しておきます。そして違うパン屋へ行ったときに、その銘柄が出て来ると「この粉を使っているのだ」という、少し変わったパン屋さんの楽しみ方をしています。
片山智香子(かたやま・ちかこ)/パン料理研究家・パンマニア
■国内外を旅して、食べ歩いたパンは1万個以上というパンマニア!
■2006年にパン教室「ケセラセラ」を開講。ボウル1個でつくる手軽さが話題を呼び、生徒数は述べ2000名を超える人気に!
■全国のパンを紹介する日本最大級コミュニティー「パン屋さんめぐりの会」を主宰。
■著書に『ボウルで3分こねるだけ!ラク!早!カンタン!おうちパン』、『愛しのパン』などがあり、テレビや雑誌など数多くのメディアにも出演。
■羽田空港が好きすぎて、毎日のように通う「羽田空港マニア」の一面もある。
番組情報
毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳