頭痛薬を飲み過ぎると効かなくなるって本当? 医師が回答
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ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4」(4月29日放送)で、「頭痛薬」に関して医師が回答した。
番組に寄せられた健康の疑問『頭痛薬を飲み過ぎると効かなくなるって本当?』に対して、医師が回答した。
「飲み過ぎて、効き目がなくなるということはないでしょう。
街の薬局で売られている頭痛薬は、痛みを和らげる成分によっていくつかの種類に分類されます。しかし決められた用法、用量を守って使用すれば、どの種類の頭痛薬であっても使い続けるうちに効かなくなるということはありません。これは科学的に確認されています。
もし、頭痛薬をくり返し飲んでも頭痛が治まらないとしたら、それは『薬物乱用頭痛』かもしれません。頭痛薬を月に10日以上飲み続けることが続くと、『薬物乱用頭痛』を引き起こすリスクが高くなります。
軽い頭痛が起こるたびに頭痛薬を飲むことで、脳が頭痛に対して敏感になり痛みを感じやすくなる。そしてさらに頭痛薬を飲む、という悪循環が『薬物乱用頭痛』です。効かなくなったと感じるのはそのせいかもしれません。
他にも頭痛のタイプによって、市販の頭痛薬では治まらない場合もあります。『片頭痛』や『群発頭痛』が起こると、市販の頭痛薬で痛みを止めることが難しいと言われています。
効かない場合は、そうした頭痛が起きている可能性もあります。服用を中止し、医療機関に相談しましょう」
番組情報
素敵な音楽&豊かな暮らしを、あなたに!「草野満代 夕暮れWONDER4」
(放送は2020年7月2日まで)