【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第879回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、8月7日に公開された『映画ドラえもん のび太の新恐竜』をご紹介します。
まったく新しいオリジナルストーリー
子どもから大人まで幅広い世代に愛される国民的キャラクター、ドラえもん。
2020年は「ドラえもん」の連載開始から50周年。そして『映画ドラえもん』シリーズは、1980年に公開された第1作から数えて40作目を迎えます。
そんな記念すべき『映画ドラえもん』最新作となるのが、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』。完全オリジナルストーリーで贈る、新しい恐竜と、新しいのび太の物語です。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のあらすじ
恐竜博の化石発掘体験で、ひとつの化石を見つけたのび太。恐竜のたまごだと信じ、ドラえもんのひみつ道具“タイムふろしき”で、化石を元の状態に戻してみると……。
現れたのは何と、新種の双子の恐竜だった。それぞれキューとミューと名付け、のび太はまるで彼らの親になったかのように、愛情たっぷりに恐竜たちを育てる。
しかし現代で生きて行くには限界が来てしまい、彼らを元の時代に戻すことを決意。ドラえもんや仲間たちとともに、6600万年前へと出発。恐竜の足跡を追ううちに、やがてのび太たちは謎の島へと辿り着き……。
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』のみどころ
6600万年前の白亜紀を舞台に、キューとミューの仲間の恐竜たちを探すため、ドラえもんのひみつ道具を駆使しながら大冒険を繰り広げる本作。
そんなのび太一行の運命のカギを握るキャラクター“ジル”の声を担当したのが、木村拓哉。白亜紀に存在するはずのない“猿”の姿をした男を、ミステリアスに演じています。
また、のび太たちの冒険を密かに監視する怪しい女・ナタリー役には渡辺直美。50周年40作目という記念すべき作品に、華を添えています。
“ドラえもんと恐竜のお話”と聞けば、『のび太の恐竜』を思い出す人も多いのではないでしょうか。
1980年に公開された第1作『映画ドラえもん のび太の恐竜』では、フタバスズキリュウのピー助との大冒険をダイナミックに描き、それをリメイクした『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』ではピー助との絆を掘り下げ、物語に奥行きを出すことに成功。
そして今作は同じ恐竜の物語ではありながら、これまでとはまったく異なった世界へと、私たちを誘ってくれます。
40作品と歴史を重ねるなかで、映画シリーズがいかに成長し、進化を遂げて来たのかを楽しむことができるのも、本作の魅力のひとつでしょう。
とりわけ、今作に登場する新たな恐竜たちのビジュアルは、実に表情豊かで創造性にあふれたものばかり。子どものハートを掴むのは言わずもがな、大人も童心に戻ってワクワクすることでしょう。
たくさんの驚きと感動が詰まった、ドラえもん50周年記念作品。是非、スクリーンで。
<作品情報>
『映画ドラえもん のび太の新恐竜』
2020年8月7日(金)から全国東宝系にてロードショー
原作:藤子・F・不二雄
監督:今井一暁
脚本:川村元気
キャラクターデザイン:小島崇史
CGアニメーションスーパーバイザー:森江康太
音楽:服部隆之
主題歌:Mr.Children「Birthday」「君と重ねたモノローグ」(トイズファクトリー)
声の出演:
ドラえもん:水田わさび、のび太:大原めぐみ、しずか:かかずゆみ、ジャイアン:木村昴、スネ夫:関智一、キュー:遠藤綾、ミュー:釘宮理恵、ゴル:間宮康弘、トップ:下和田ヒロキ、恐竜博士:小野大輔、ジル:木村拓哉、ナタリー:渡辺直美
(C)藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2020
公式サイト https://doraeiga.com/2020/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/