立憲民主党と国民民主党合流~国民・分党により起こる大きな問題
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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月12日放送)に数量政策学者の高橋洋一が出演。国民民主党・玉木代表が立憲民主党との合流をめぐり、分党の意向を表明したニュースについて解説した。
国民民主党・玉木代表が立憲民主党との合流をめぐり分党の考えを表明
国民民主党の玉木代表は8月11日、立憲民主党との合流について党内の意見が分かれていることから、党を分ける分党をする考えを示した。玉木代表は合流には参加しないとしている。
飯田)国民民主党は、賛成派と反対派で分かれて分党だそうです。
高橋)賛成と反対というのは、消費税や憲法ですかね。
飯田)消費税が折り合わなかったと言っているようです。
立憲民主党と合流する国民民主党分派には交付金が行かない
高橋)基本的な考えが、国民民主で分かれているということなのでしょう。合流となると、立憲の方が支持率はありますが、国民はお金があります。しかし分党となると、立憲の方からすればお金が来ません。分党だと、分割政党と解散政党の2つに分かれます。解散政党には交付金が行きません。そうすると、立憲民主党の人は「お金が来ないの?」と思うでしょう。
飯田)もともと旧民主党があって、民進党、希望の党という流れのなかに国民民主党があるから、お金がたくさんあると。
高橋)民主党からの継続政党になっていますので、お金があります。立憲民主党はありません。分党すると、継続政党にお金が行きます。今回もそういう形になるということは、玉木さんは「お金は俺のものだ」と言っていることと一緒です。変な見方かも知れませんが。でも、お金の話をしないと、この動きはわからないと思います。
飯田)選挙をやるにしても何にしても、お金がかかるということで、それをどちらが取るのかと。
お金が欲しかった立憲民主党と支持率が欲しかった国民民主党~しかしお金は別となってしまう
高橋)立憲としては、それが欲しかったのでしょう。国民としては支持率が欲しかった。それでwin-winだと思っていたら、国民民主党の方で「お金は別よ」と言ったという話です。
飯田)玉木さんとしては、伝家の宝刀を抜いたということですか?
高橋)抜いたでしょう。人数が少なくなってお金もそのままだと、1人当たりの額が多くなりますから。玉木さんは自分は残ると言っているので、お金をもらうと言っているということです。このように解説するといやらしくなりますが、政治は簡単で、お金と票の話でほとんど説明できてしまうのです。
飯田)票を取るか、お金を取るかだけれども。
基本政策で分かれていても、お金のために一緒にいた国民民主党
高橋)基本政策で分かれていても、お金のために一緒にいたのが国民民主党だったということです。
飯田)いろいろなものが見えますね。選挙が遠のいたという話も作用しましたか?
高橋)政治は一寸先は闇ですから。9月に開催される予定のG7を、11月にするとトランプさんが言ったでしょう。9月の予定がなくなってしまいます。解散になりかねません。
飯田)空白で解散になりかねないと。
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