キャスターの辛坊治郎氏が9月21日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。菅総理大臣の理念「自助、共助、公助」についての分析と、これが今後受けていく評価について予測した。
『菅政権なまはげ内閣』
辛坊)『菅政権なまはげ内閣』……先週道を歩いていて、突然ひらめいたんです。菅さんと言えば秋田だな、秋田と言えばなまはげだな、なまはげと言えば「怠け者はいねえが」と言って、なまはげの皆さんが家庭内で包丁を振り回すじゃないですか。
増山さやかアナウンサー)変装してね。
辛坊)いちばん最初に菅さんが、内閣発足のときに「自助、共助、公助」と言っていました。この順ですよ。自助は、自分でなんとかしよう。共助は、お互いに助け合おう。公助、最後に公がお助けしましょうというこの順番で言っていました。
自助というのは「自分でなんとかしましょう」ですから、まさに「怠け者はいねえが」。本人も体育会系の叩き上げですからね。「これだと頑張れない」という人をどう助けていくかということなど、いろいろ課題はありますが、自分で一生懸命頑張っている人にスポットを当てるという方向性は間違いではない。だけれども“きわきわ”だな、と思うことがありまして。
菅総理、竹中平蔵氏と懇談
これはけっこうネットニュースになっています。そういったことではあまり批判を恐れない人で、見え方などをそんなに意識しない人なのかなと思ったんですが、政権発足直後に竹中平蔵さんと飯食ってるんですよ(18日朝食)。竹中平蔵さんとは親しいんです。なんで親しいかというと、小泉政権で竹中さんが総務大臣をやっていたときに副大臣をやって、それ以来10年以上の付き合いです。いわゆる改革の方向性は、竹中さんはどちらかというと、新自由主義という言われ方をすることもありますが、「自分でなんとかしましょう」の人です。もし、これが安倍さんだったらわからないですけれど、私だったら見え方を考えるわけです。「自分でなんとかしなければいけない」方向性に、あまり舵を切りすぎると、そっち方面の批判は浴びるようになるなと思うと、「竹中さんとは、しばらく飯を食べるのは見え方的にどうか」と思って、「ひと月くらいおいておこうか」と思うのだけれども、菅さんはそういうことを考えない人なんだよね。
増山)気にされないんですね。
辛坊)(政権発足)直後に竹中さんと飯を食っているので、そういうことをあまり気にされない方なのかなと思うのと同時に、「怠け者はいねえが」は、たしかに正しいのだけれども、その方向に相当舵を切ったときに、その方面の批判は来るだろうと思います。菅内閣に対するいちばん最初の批判の方向性はその辺りから生まれてくるのではないかと予感を、この「竹中さんと飯を食った」というニュースを聞いた瞬間に思いました。いろいろなことが頭に交錯をしました。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)