暗いなかで本を読むと、どうして目に悪いの?
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「暗闇での読書と視力の関係」に関して、ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」(10月6日放送)で解説された。
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ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」
番組に寄せられた健康の疑問『子供に質問されて答えられなかった素朴な疑問です。暗いなかで本を読むと、どうして目に悪いのですか?』に対して、日本健診財団の監修のもと、以下のように解説した。
「暗いところで本を読むと目が悪くなるというのは、太古の昔からよく言われています。
しかし、最近では暗いところで本を読むことが、直接視力を低下させるわけではない、ということがわかって来ています。
暗いところで本を読むと目が見えにくくなることの正体は、目の筋肉の疲労です。目には小さな筋肉があり、この筋肉が瞳孔を広げたり縮めたりしています。
暗いところで本を読むと、光をたくさん集めるために瞳孔が開こうとする一方で、近くのものを見るときは瞳孔が収縮します。
瞳孔が開こうとする力と、収縮しようとする力の両方が働くために、瞳孔の筋肉の緊張状態によって疲れが生じ、結果的に見えにくく感じてしまうということなのです。
つまり、暗いところで本を読むことが、視力そのものの低下につながるわけではありません。瞳孔が開いていいのか収縮していいのかわからないから、目が疲れるということです。不便ですから、明るいところでご覧ください」
協力:医療ライター・横井かずえ
監修:日本健診財団