【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第928回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』をご紹介します。
相撲の素晴らしさを、日本から世界に伝える!
「はっけよい、のこった!」の掛け声で、まわしを締めた力士たちが体ひとつでぶつかり合う日本の国技、相撲。最近では相撲好きの女性“スー女”が話題となるなど、相撲人気はますます加速しています。
そんななか、世界初の大相撲ドキュメンタリー映画『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』が公開となりました。
『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』のあらすじ
1500年以上もの歴史のなかで、日本人の暮らしに深く根付き、いまや国技となった相撲。
本作では、2018年12月から2019年6月の約半年間、境川部屋と高田川部屋の2つの稽古場に密着。
想像を絶する朝稽古。驚きの日常生活。そして、親方・仲間たちとの固い絆。本場所での熱き闘いのなかで、相撲の魅力を歴史、文化、競技とさまざまな角度から紐解いて行く……。
『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』のみどころ
メガホンを取ったのは、長年テレビの演出家として活躍し、本作が映画初監督となる坂田栄治監督。
自身が手がけるテレビ番組を通じて知り合った相撲漫画家の琴剣淳弥氏に連れられて相撲部屋の朝稽古を訪れたことがきっかけで、相撲の世界を映画として残したいと思ったとのこと。
また琴剣氏は本作のコーディネートプロデューサーも務める一方、劇中画を描き、本編にも登場しています。
そしてナレーションを務めるのは、人気実力派俳優の遠藤憲一。
相撲とは一体何だ? 相撲の技にも引けを取らない緩急剛柔な語りで、知られざる大相撲ワールドへと観客を誘います。
鍛え上げられた肉体が激しくぶつかり合う瞬間の生音や、力強く土俵に踏み込む姿。映像的な迫力もさることながら、その一挙手一投足からは相撲が持つ“美学”が伝わって来ます。
そして国技館の玄関から土俵へとカメラが進むシーンでは、まるで自分自身も場内にいるかのような没入感を味わえ、中継だけでは伝わりきらない相撲の面白さを堪能することができます。
11月8日からは東京・両国国技館での大相撲11月場所がスタート。
この映画を観れば、大相撲の見方が変わる!? 相撲好きはもちろん、相撲初心者も楽しめる1作です。
<作品情報>
『相撲道~サムライを継ぐ者たち~』
2020年10月30日(金)からTOHOシネマズ錦糸町、10月31日(土)からポレポレ東中野ほか全国順次ロードショー
出演:境川部屋、高田川部屋
語り:遠藤憲一
監督/製作総指揮:坂田栄治
プロデューサー:下條有紀、林貴恵
コーディネートプロデューサー/劇中画:琴剣淳弥
ラインプロデューサー:高橋慶
撮影監督:門田博喜
録音:土方裕雄 サウンドデザイナー:染谷和孝 音楽:豊浦瞳
制作:PRUNE
制作協力:日本相撲協会、Country Office
配給:ライブ・ビューイング・ジャパン
配給協力:日活
(C)2020「相撲道~サムライを継ぐ者たち~」製作委員会
公式サイト https://sumodo-movie.jp/
SUMODO
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/