米大統領選ジョージア州公聴会で「選挙不正の証拠となる動画」が公開

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(12月7日放送)にジャーナリストの須田慎一郎が出演。トランプ氏がジョージア州で選挙後初めて開催した支持者集会について解説した。

ジョージア州での集会で、こぶしを握るトランプ大統領(アメリカ・ジョージア州)=2020年12月5日 AFP=時事 写真提供:時事通信

トランプ氏~久しぶりの集会で改めて不正を強調

アメリカのトランプ大統領は12月5日、南部ジョージア州で支持者集会を開いた。トランプ氏は再選にこだわる姿勢を示し、共和党が上院で過半数を維持できるように、2021年1月に行うジョージア州の上院選の決選投票での投票も呼びかけた。

飯田)一部のトランプさんサイドの弁護士さんが、「不正が行われていたから、ジョージア州の上院選をボイコットすべきだ」という発言をしていましたが、そうではなくて、「投票には行ってくれ」ということです。上院があと2議席決まっていませんが、どちらに転ぶかというところですよね。

須田)いずれもジョージア州なのです。すべて民主党に持って行かれてしまうと、50対50になって最終的な1票は上院議長ですから、上院議長は副大統領が兼ねますからね。そうなると民主党のハリス上院議員が次期副大統領に就く見通しで、民主党の過半数ということになる。だから非常に重要な選挙になるのです。そういう意味でも、ジョージア州がいま全米、世界的にも注目されています。

2020年11月5日 米ワシントンのホワイトハウスで演説を終え、引き揚げる共和党のトランプ大統領(ロイター=共同) 写真提供:共同通信社

ジョージア州で選挙不正の証拠の動画が公開

須田)そしてもう1点、注目されていることがあります。先週末にジョージア州の州議会でこの大統領選に関しての公聴会が開かれたのです。そしてその公聴会のなかで、「これが不正の証拠だ」と言われる動画が公開されたのです。開票所には監視カメラが4台あり、4台とも回っていたらしいのですが、開票作業が終わって、開票作業をしていた人たちが帰りました。なぜか4人の人物がその場に残って、みんなが帰ったのを見届けた上で、机の下からキャリーバッグを出し、そのなかからおかしな投票用紙を出したところが、1台のカメラに映っていたのです。

飯田)そうなのですか。

須田)これまで、不正の証拠はないと言われて来たのですが、これが不正の証拠だということで、いまジョージア州議会では大騒動になっているのです。ですから、トランプ氏がこのジョージア州で支持者集会を開いたことには、2つの非常に大きな意味があったのです。大統領選挙の不正に関しての報道は、オールオアナッシング、0か100か、不正はなかった、「『ある』と言う連中は陰謀論者だ」という指摘があったのだけれども、こういうものが出て来たということは、その正当性に一部疑問符が付いたのではないでしょうか。

飯田)そうなりますよね。

米東部デラウェア州ウィルミントンで演説するバイデン前副大統領(アメリカ・ウィルミントン)=2020年11月9日 AFP=時事 写真提供:時事通信

まだ確定的ではない「バイデン氏過半数獲得」

須田)その一方で、認定選挙人、各州で選挙結果を受けて認定された選挙人が年明けに投票するわけなのですが、ジョージア州は認定選挙人になっているのです。ただ、それを覆すことができるのかどうか。それは州議会でやるのか、これが認定されないとなると、州議会が投票することになります。そうなるとジョージア州は共和党が多数派を占めていますから、トランプさんへ票が回ることになるわけです。ですから一部報道では「バイデン氏公式に過半数」と打ってはいますが、これがどうなるかというのは、まだ確定的ではないと思います。

飯田)一部の州ではそういうことがあって、選挙人がどうなるかはわからないと。最終的にこの12月14日に選挙人投票が行われるというような日程になっています。これに間に合うかどうか。間に合わない場合は、その州は欠ける形で一応は投票する。その結果、270の過半数にどちらかの候補が届くかどうかですよね。

須田)そのスケジュール感で最終的には決着を見る予定なのですけれども、一部でそういった不正の事実がもし仮に立証されてしまうと、それが全体にどういう影響を及ぼすのかということになります。もう1つ問題なのは、真偽はわかりませんが、いま申し上げた州議会の公聴会で提示された動画についても、まったく日本国内で報道されていないということです。

2020年10月26日、所信表明演説を行う菅総理~出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202010/26shu_san_honkaigi.html)

菅総理の「2050年温室効果ガスゼロ宣言」はバイデン政権を踏まえた上のこと

飯田)日本で報道されているのは、バイデンさんの次の政権の閣僚人事についてです。どちらが大統領になるにしろ、日本としてはどうして行けばいいのでしょうか?

須田)とはいえ、圧倒的にバイデン氏が有利で、当選に向かって進んでいるということは間違いありません。臨時国会の冒頭の所信表明演説で菅さんが「2050年温室効果ガスゼロ宣言」をやったということは、そのことを踏まえた上なのです。秘書官で外務省の高羽さんという方がいて、菅さんはこの人に全幅の信頼を置いていて、いろいろな関係者と面談し、そこに高羽さんが同席していると、菅さんは「私の高羽です」という物言いをしていると聞きました。相当な信頼を置いているのだろうと思います。菅さんは外交が弱いとされていますが、外務省ルートで正確な情報が入って来て、この高羽秘書官が全面的に支えているのだろうと思います。

2020年10月18日、会見する菅総理~出典:首相官邸ホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202010/18kaiken.html)

「2050年温室効果ガスゼロ宣言」と原発

飯田)仮に民主党優位な形の政権が出て来た場合、環境について突っ込まれそうだということがわかっていたということですね。

須田)バイデンさんは、大統領選挙の予備選の段階から民主党のなかの環境左派とがっちり手を組んでいます。もともとバイデンさんはニュートラルなのだけれども、指名を得るために環境左派と政策協定を結んでいるのです。

飯田)そう考えると、日本の「2050年温室効果ガスゼロ宣言」も、いまの状態では達成はなかなかし辛い。海外の環境派の人たちは、原発で電気をつくって、それでクリーンなエネルギーを使うということを言いますが、日本とはそこが環境として異なるところですね。

須田)日本政府としても、原発に対する期待感は大きいのです。ただ、いま日本は福島第1原発の問題を抱えていますから、そのあたりが政治的にどう決着するのか。おそらく2021年は、政権や与党に批判的な勢力は、原発問題に焦点を絞って来るでしょう。

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