手紙の冒頭の「前文」に書く3つのこと
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「手紙」です。
手紙には基本となる形式があります。「頭語(とうご)」、「前文(ぜんぶん)」、「本文」、「末文(まつぶん)」、「あとづけ」の5つの構成です。
「頭語」とは手紙の書き出しの言葉です。よく耳にされる頭語として「拝啓」や「前略」があります。「前略」には季節の挨拶などを省くという意味がありますので、お礼や報告といったように急ぎの場合に使います。
プライベートの手紙の場合、頭語は省くのが一般的です。その場合、頭語に代わって「謹んでお手紙差し上げます」といった表現を使うのもいいそうです。
「前文」は基本的に3つの要素があります。1つめは「季節の挨拶」。例えば5月の場合ですと、「すがすがしい風が青葉や若葉を揺らす季節となりましたが……」。こういった言葉になりますが、最近はどうしても新型コロナウイルスに関係する言葉になってしまうかと思います。
2つめは「相手の近況などを尋ねる」。これは単純に「お元気ですか?」「その後、お変わりはないですか?」といった言葉です。
3つめは「自分の近況などを知らせる」。これは「こちらは元気です」、「引っ越しました」、「転職しました」といった言葉です。ただし「前略」などの頭語を使う場合、この前文は必要ありません。
ルールはいろいろありますが、基本は「相手を思いやる」ですので、難しく考える必要はありません。
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・