映画『バイプレイヤーズ』大杉漣さん悲願の映画化!

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第989回】

(左)『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』/(右)『BLUE/ブルー』

画像を見る(全9枚) (左)『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』/(右)『BLUE/ブルー』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、4月9日公開の映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』と『BLUE/ブルー』をご紹介します。

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

映画館で観たい!『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』……おじさまたちが、スクリーンでも“わちゃわちゃ”!

田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一……。日本を代表する名脇役たちが「本人役」を演じるリアリティドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズ。

いわゆる“コワモテ”な印象が強い彼らがみせるチャーミングな魅力と芸達者ぶりで、深夜枠の放送ながらも人気沸騰。一大旋風を巻き起こし、続編も製作された人気ドラマが、まさかの映画化となりました。

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』のあらすじ

富士山の麓にあるのどかな撮影所バイプレウッド。ここでは民放各局の連ドラや映画などたくさんの組が撮影をしていて、きょうも100人を越える役者たちで大賑わい。

田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、通称“元祖バイプレイヤーズ”も、この撮影所でネット配信の連ドラを撮影していた。同じころ、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子たち若手の役者は、小さなチワワが主人公の自主映画の撮影に奮闘中。

しかし主役犬が逃げ出してしまうなど、トラブル続きで撮影は順調に進まない。落ち込む濱田や柄本の姿を見かねた“元祖バイプレ”のメンバーは、若手に手を差し伸べる。

同じころ、天海祐希はバイプレウッドに買収話が持ち上がっていることを嘆いていた。そこで、菜々緒とともに一念発起。撮影所の存続をかけて署名を集めようと、バイプレウッド中の俳優に声をかけるが……。

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

映画『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』のみどころ

2021年3月に放送が終了したドラマシーズン3の続編となる劇場版には、若手・ベテランを含む100名以上の俳優が集結。

シリーズを牽引して来た田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、オリジナルメンバーに加え、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子による“若手バイプレ”チームが参加。

さらには天海祐希、有村架純、役所広司といった主役クラスのスター俳優も顔を揃え、『バイプレイヤーズ(名脇役)』というタイトルからは矛盾が生じているような豪華すぎる面々が次から次へと登場。

そしてスクリーンには、本シリーズのリーダー的な存在で、ドラマシーズン2の途中で急逝した大杉漣さんの姿も。大杉漣さんへのリスペクトを捧げた描写が随所に見られ、思わずホロリと来る人も多いことでしょう。

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

おじさまたちの可愛らしい“わちゃわちゃ”ぶりも、さらにパワーアップ。シリーズならではのパロディ、笑い、友情を交えたストーリーの根底にあるのは、やはり撮影現場への熱い思い。

芝居が好き。仲間が好き。そして何よりも、“現場”が好き! 映画づくりのバックステージを賑やかに映し出した、究極の人間讃歌ムービーです。

『BLUE/ブルー』

『BLUE/ブルー』

コチラも映画館で観たい!『BLUE/ブルー』~“青コーナー”から立ち向かう、男たちの物語

ボクサーの瓜田は誰よりもボクシングを愛しているが、試合では負けてばかり。一方、瓜田のライバルで後輩の小川は、抜群のセンスと才能で日本チャンピオン目前。瓜田の幼馴染・千佳との結婚も目前に控えていた。

ボクサーとしての強さも恋も、欲しいものはすべて小川に奪われてしまった瓜田は、それでもひたむきに自分を追い込み、夢への挑戦を続ける。しかし、瓜田がこれまで抱えて来た思いを2人に吐露したことから、彼らの関係は変わり始め……。

ボクシング歴30年超の吉田恵輔監督による、完全オリジナルストーリー。タイトルにもなっている“BLUE(ブルー)”は、ボクシングで挑戦者が立つコーナーのこと。

どんなに才能にあふれていても、誰よりも努力しても、約束された成功なんてない。それでも前に進む若者たちの姿に、真の強さと優しさを感じずにはいられない秀作です。

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』

2021年4月9日(金)から全国ロードショー
出演:田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一、濱田岳、柄本時生、菜々緒、高杉真宙、芳根京子、有村架純、天海祐希、役所広司
監督:松居大悟
主題歌:Creepy Nuts「Who am I」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
脚本:ふじきみつ彦 宮本武史
企画・プロデュース:浅野敦也
プロデューサー:濱谷晃一
製作:「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会
配給:東宝映像事業部
(C)2021「映画 バイプレイヤーズ」製作委員会
公式サイト https://byplayers.jp/

『BLUE/ブルー』

『BLUE/ブルー』

『BLUE/ブルー』

2021年4月9日(金)から新宿バルト9ほか全国ロードショー
出演:松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大
主題歌:竹原ピストル「きーぷ、うぉーきんぐ!!」(ビクターエンタテインメント)
監督・脚本・殺陣指導:吉田恵輔(※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記)
製作:與田尚志、鳥羽乾二郎、小西啓介、永森裕二、半野真晃
エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
企画・プロデュース:岡田真、木村俊樹
アソシエイトプロデューサー:紀嘉久、大畑利久
音楽プロデューサー:津島玄一
音楽:かみむら周平
撮影:志田貴之
照明:疋田淳
録音:長島慎介
美術:山崎輝
編集:清野英樹
制作担当:遠藤祐輝
助監督:松浦健志
ボクシング指導:松浦慎一郎
協力:日本ボクシング・コミッション、東京ドーム・後楽園ホール
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:ステアウェイ
配給・宣伝:ファントム・フィルム
製作:「BLUE/ブルー」製作委員会(東映ビデオ、日活、ファントム・フィルム、AMGエンタテインメント、レイラインピクチャーズ)
(C)『BLUE/ブルー』製作委員会
公式サイト http://phantom-film.com/blue/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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