アジサイの漢字はなぜ「紫陽花」と書くのか
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月17日放送分のテーマは「アジサイ」です。
アジサイは日本生まれの植物です。古くから「ガクアジサイ」という品種が自生していました。ガクアジサイがヨーロッパに伝わって品種改良され、逆輸入されたのが「セイヨウアジサイ」です。「ハイドランジア」とも言います。
セイヨウアジサイはガクアジサイよりも色鮮やかで、私たちがよく目にするアジサイは、このセイヨウアジサイです。
「アジサイ」という名前の語源には諸説ありますが、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」から来たとする説が有力です。
漢字では「紫陽花」と書かれますが、この字は中国の唐時代の詩人、白居易(はくきょい)の詩に登場しています。それを平安時代の学者である源順(みなもとのしたごう)が、「これはアジサイのことだろう」と、この漢字をあてたそうです。
ところが、白居易が名前を付けた「紫陽花」と書く花は、アジサイではなく別の花だったそうです。一説には「ライラックだったのでは」と言われています。
いずれにしても源順の勘違いから、アジサイの漢字が「紫陽花」になったそうです。
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