冷凍弁当で全国縦断旅気分! 我が家で駅弁の“交流戦”?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

まねき食品の「全国旅気分」シリーズ

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遠くへお出かけしにくい時期、この1年あまり、駅弁も「通信販売」が注目を浴びています。なかでも今年(2021年)のトレンドは「冷凍駅弁」。冷蔵の宅配便では不可能だった全国への販路を開拓している駅弁屋さんが目立ちます。姫路駅弁を手掛ける「まねき食品」もその1つ。昨年末の「あったかおうちで駅弁」シリーズを皮切りに、今年5月からは新作「全国旅気分」シリーズを登場させています。

N700A新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・岡山~相生間

N700A新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・岡山~相生間

冷たい「冷凍駅弁」へのアツい情熱! まねき食品編(第2回/全6回)

北海道から九州までつながる日本の新幹線。東北・北海道新幹線「はやぶさ10号」で朝6:39に新函館北斗を発つと、東京には11:04着。11:09発の東海道・山陽新幹線「のぞみ27号」に乗り継いで博多で18分の待ち合わせ。九州新幹線「さくら409号」に乗り換えれば、終点・鹿児島中央には17:59に着きます。かつて東京~西鹿児島(当時)間を24時間以上かけて結ぶ寝台特急があったことを考えますと、隔世の感ですね。

電子レンジで加熱していただく「全国旅気分」シリーズの冷凍弁当

電子レンジで加熱していただく「全国旅気分」シリーズの冷凍弁当

列車の高速化は、駅弁業者にとっての「工夫」のはじまり。駅だけでなく、さまざまな場所で、駅弁文化を次世代につないでいくため、数々の挑戦を続けてきました。厳しいコロナ禍でもその姿勢は変わりません。去年(2020年)12月から冷凍駅弁に参入した兵庫県・姫路を拠点に駅弁を製造する「まねき食品」では、今年5月、新たな冷凍弁当「全国旅気分」シリーズを投入しました。そんなまねき食品の冷凍駅弁のいいところを3つ!

鮭ほたてめし

鮭ほたてめし

<まねき食品の冷凍駅弁のいいところ>

●カンタンに旅気分が楽しめる!

●バラエティ豊かなラインナップ!

●味わいの新発見も!

●カンタンに旅気分が楽しめる!

「全国旅気分」シリーズの特徴は、弁当の種類ごとに異なる「掛け紙」がかかっていて、手にした瞬間から旅気分が楽しめること。この掛け紙と紙蓋を外し、なかの透明フィルムを残したまま、500Wで約6分30秒、600Wで約5分30秒加熱していきます。

ゴマだれ牛たん弁当

ゴマだれ牛たん弁当

昨年末に冷凍弁当が登場した際は新たにラップをかける必要がありましたが、すぐに改良が行われ、透明フィルムを活かして“チン”することで、より簡単に旅気分が楽しめるようになりました。

かにおこわ

かにおこわ

●バラエティ豊かなラインナップ!

今回登場した「全国旅気分」シリーズの冷凍弁当は全6種類。北海道をイメージした「鮭ほたてめし」は、ほたてのバター焼きと鮭のほぐし身を、ピラフに盛り付けた洋風弁当。

神戸牛牛めし

神戸牛牛めし

東北をイメージした「ゴマだれ牛たん弁当」は、仙台名物の牛たんをまねき食品自家製のゴマだれで味付け。北陸をイメージしたという「かにおこわ」は、日本海のかにの棒肉を使い、もっちりとしたおこわで仕上げており、バラエティ豊かなラインナップが楽しめます。

せとのかきめし

せとのかきめし

●味わいの新発見も!

残る3つは、地元・兵庫の味・神戸ビーフをすき焼き風に仕上げた「神戸牛牛めし」。瀬戸内産の牡蠣を使った「せとのかきめし」に、九州をイメージしたという「明太子かしわめし」と続きます。

明太子かしわめし

明太子かしわめし

コロナ禍で他の地域へ足を運ぶことが叶わない地元の方にとっては、このシリーズは、まさに“旅気分”が楽しめて嬉しい限り。他の地域の方でも、北海道や東北、九州の食材を、兵庫の駅弁屋さんがどう仕上げてきたのか、新たな発見がありそうです。

N700A新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・西明石~姫路間

N700A新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・西明石~姫路間

姫路駅弁・まねき食品の「全国旅気分」シリーズは、単品では800~1600円、6個セットで4800~9600円でオンラインショップと本社の電話受付で販売。新作6種が1つずつ入った「全国旅気分セット」は7450円で食べ比べが楽しめます。ご当地の食文化が基本の駅弁ですが、このような企画を通して、プロ野球の交流戦のように、食文化の“交流戦”を楽しんでみるのもアリなのかも知れません。果たして、次はどんな挑戦が見られるか?

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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