鳥取の冷凍駅弁が、アナタの家呑みを応援!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

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駅弁の“お取り寄せ”のなかでも、今年(2021年)、大きく進化しているのが「冷凍駅弁」。鳥取駅弁「アベ鳥取堂」では昨年末、冷凍おせちの技術を活用した冷凍駅弁、「とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴」を開発し、全国の通信販売に対応しています。単一食材、のせ弁が多い冷凍駅弁にあって、折に鳥取の味がギュッと詰まっているのは魅力的です。今回は家呑みのお供にピッタリな駅弁にスポットを当ててまいります。

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冷たい「冷凍駅弁」へのアツい情熱! アベ鳥取堂編(第4回/全6回)

京阪神と鳥取を結ぶ特急「スーパーはくと」。京都から大阪・神戸に停まりながら、途中の上郡までは東海道・山陽本線を経由、第3セクターの智頭急行に入ります。智頭から因美線を通って鳥取へ。一部の列車はそのまま山陰本線・倉吉まで直通します。コロナ禍のいま、残念ながら1往復が減便されていますが、とくに京阪神で朝夕に当たる列車は、混雑しやすい新快速を避け、“密にならない”快適な移動に重宝な存在だと感じます。

アベ鳥取堂・売店

アベ鳥取堂・売店

会社帰りに一杯やって、ほろ酔いで列車へというのも、すっかり過去のものとなりました。いまやお酒を呑むのは、我が家で楽しむこと。ならば、家呑みをいかに充実させていくか。鳥取駅・アベ鳥取堂の駅弁「とっとりの居酒屋」には、全国向けの通信販売に対応した「とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴」(1500円)があります。今回もまず、アベ鳥取堂の冷凍駅弁のいいところを3つ!

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

<アベ鳥取堂の冷凍駅弁のいいところ>

●プロトン凍結技術により、じっくり解凍!

●鳥取のユニークな食材がたっぷり!

●家呑みの心強いお供!

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

●プロトン凍結技術により、じっくり解凍!

「とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴」は、駅売りの「とっとりの居酒屋」をベースにして、一部、繊維質の食材を入れ替えて冷凍化されました。この際、冷凍おせちなどで使われているプロトン凍結という技術を活用。解凍方法は「冷蔵室で12時間以上」が目安です。つまり、朝起きた瞬間に解凍を始め、帰ってくるころにはちょうど食べごろになっている要領。「きょうは駅弁で吞む!」と決めて出かければ、1日のモチベーションUPにつながります。

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

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【おしながき】
・ハタハタ押寿し
・ボイルいか
・鶏肉南蛮漬け
・とうふ竹輪とわかめの酢味噌和え
・飛魚巻フライ
・鳥取牛の煮込み
・いかの子煮つけ
・あご竹輪のきんぴら
・とうふ竹輪・あご竹輪
・生姜甘辛煮 カニの爪
・山芋短冊揚げ はじかみ
・スルメ麹漬け
・胡瓜醤油漬け

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

とっとりの居酒屋・ふるさと鳥取の宴

●鳥取のユニークな食材がたっぷり!

鳥取の食材と言えば、ユニークなものがいっぱい。なかでも「とうふ竹輪」はその代表格。歯ざわりは竹輪なのに、食べ進めていくと、豆腐の食感が口のなかに広がります。この味を楽しめるのは、鳥取の駅弁ならでは。この他、あご竹輪を使った料理や飛魚のフライ、いかにかにの爪など、日本海の海の幸がぎっしりと詰まっています。単一の食材に偏りやすい冷凍駅弁にあって、1つの折でここまでの種類の豊富さは、群を抜いています。

筆者も我が家で鳥取の宴とともに一杯!

筆者も我が家で鳥取の宴とともに一杯!

●家呑みの心強いお供!

「とっとりの居酒屋」はもともと、酒好きの方向けに開発された駅弁ということもあり、駅弁のなかでも、とくに“家呑み”に寄り添った構成となっています。家の近所のスーパーにも、鳥取産のウィスキーが販売されていたので、この日は1年前から我が家の一員となっている炭酸水製造機を稼働させてハイボールで一杯! 我が家にいても1日頑張ったご褒美に、鳥取の地酒と駅弁を一緒に味わう、少し贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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アベ鳥取堂の駅弁通信販売は、コロナ禍の1年で大きく進化しました。銀行振り込みと代引きだけで、メールによるやり取りが必要だったのが、クレジットカード決済にも対応。気軽に購入しやすくなりました。通信販売の拡充・冷凍駅弁の開発という流れのなかで、「買いやすさ」というのも、大事な要素になってきていると感じます。伝統の味を守りながら、時代に合わせて、しなやかに対応していく駅弁屋さんに、これからも注目です。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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