新型コロナ 日本とアメリカの相違点 ~その現状と対策

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ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(8月13日放送)に外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦がリモートで出演。新型コロナウイルスの東京都の現在の感染状況、また、アメリカでの状況について解説した。

新型コロナウイルス 青山学院大学に開設された東京都ワクチン接種センターで、接種を終え経過観察する人たち=2021年8月2日午後、東京都渋谷区の青学大「青山キャンパス」 写真提供:産経新聞社

東京都のモニタリング会議、感染拡大は制御不能な状況

東京都は8月12日、新型コロナウイルス対応のモニタリング会議を開いた。新規感染者が1日あたり2000人~5000人台で推移している目下の感染状況について、専門家が「制御不能で災害レベルの非常事態だ」と指摘した。医療提供体制は、「救急や手術なども含めて深刻な機能不全に陥っている」と強い危機感を示している。

飯田)宮家さんはアメリカからご帰国されたばかりということですが、アメリカの感染状況はいかがですか?

宮家)東京では5000人というような話ですが、私がアメリカに着いた日には、1日で新規感染者が10万人を超えたと報道されていました。

飯田)全米で、ですか?

宮家)ええ。でも人口は日本の3倍ですから、比較するのは難しいし、私は専門家ではないので、あまり無責任なことは言いたくありませんが、やはりデルタ株の猛威というのは世界的な傾向だと思います。中国でも完全な封じ込めができなくなっています。

飯田)そうですね。

宮家)先ほどアメリカの番組を観ていましたけれど、医療現場は混乱していて、ICUも満杯だそうです。状況は日本と似ていますね。世界的な規模で広がっていることだと思います。

ワクチン接種率が50%以上伸びないアメリカ~接種を拒否する知事も

飯田)アメリカではワクチン接種に関して、州によってバラつきがあるということです。

宮家)いまワクチン接種率はアメリカで成人の半分、50%くらいまで行っていますが、それ以上伸ばすのが難しい。真っ向から反対する人がいるのです。しかも知事さんのレベルで。日本では考えられないですよ。「打つためにもっと早くワクチンをくれ」と言うのであればわかるのですけれど、「打ちたくない」と。そういう人たちがいるのだから、不思議な国だと思います。

飯田)一方で、ワクチンの量から考えるとアメリカは足りないレベルではなく、外に出すくらいにもなっているということですが。

宮家)そうですね。「有効期限が来てしまったのでどうするのか」という議論をしているくらいですから。量の問題ではなくて、「打つかどうか」のやる気の問題だと思います。

ワクチンを打たないのは憲法~打つか打たないかは国民の自由

飯田)その辺りが日本と状況が違うなということですか?

宮家)そうですね。いったいなぜそんなことになるのかと聞いたら、「それは憲法なんだ」と。

飯田)憲法?

宮家)「アメリカ人には自由があるので、政府が何を言おうと、ワクチンを打つか打たないかを決めるのは国民なのだ。だから強制されるのはおかしい」と言います。筋論としてはそうです。煙草を吸う人は吸えばいいし、それと同じであると。食べ過ぎについても食べる人が悪い、そういう自由であると。

飯田)個人の自由であると。

宮家)そうは言うけれど、実はそうではないでしょう。「煙草を吸ったり、食べ過ぎで太るのは他人には関係ないけれど、コロナは感染したら人にうつすのだから大変ですよ」と言っても、アメリカの保守派の人たちは聞かないのです。日本との状況はそこが大きく違いますね。

コロナの問題が政治化されているアメリカ

飯田)コロナが発生した当初は、私権の制限等々もできる、そういう憲法の体系になっているというところがありましたけれど、その意味では、平時に感覚が戻って来ているということなのですか?

宮家)いや、同時にそれが政治化されているということです。

飯田)なるほど。

宮家)どこもそうなのですけれど、コロナの問題を完全に政治から切り離すのは難しいのだろうなと思います。

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