新型コロナウイルス 妊娠中に感染すると早産する確率が上がる ~家族全員がワクチン接種を

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東京都医師会理事で東京産婦人科医会・名誉会長の落合和彦氏が9月20日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。妊婦と新型コロナウイルスについて解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

新型コロナウイルス感染症になると早産率が高まる

飯田浩司アナウンサー)8月に千葉県内で起こった、新型コロナウイルスに感染していた妊婦さんが早産し、赤ちゃんが死亡したという問題について伺います。自宅療養をされていた30代の妊婦さんが早産したということになりますが、コロナに感染した場合の早産というのはよくあることなのですか?

落合)そうですね。妊婦さんがコロナに感染しますと、早産する確率が上がって来ると言われています。

飯田)そうなのですか。

落合)いろいろな理由があるのですけれども、新型コロナウイルスに感染しますと、咳が強く出ます。そうすると腹圧が高まりますので、子宮の収縮に関係して来る。もう1つは熱が出たり、炎症性の物質が出ることによって、子宮の収縮性が高まり、早産が起こりやすいのではないかと言われています。

飯田)なるほど。ウイルスそのものが悪さをするというよりも、出て来る症状によるものなのですね。

落合)そうですね。

妊婦は重症化するリスクが高い

飯田)胎児に対して、新型コロナウイルスが何か悪さをする可能性はありますか?

落合)新型コロナウイルス自体が胎児に影響するということは、あまりないと言われています。

飯田)妊婦さんだからコロナに感染しやすくなるなどのエビデンスはないのですか?

落合)そうですね。妊婦さんだから特にコロナに感染しやすいということはありません。ただ、一旦妊婦さんが感染すると、普通の方よりも重症化するリスクは高くなると言われています。お腹が大きくなると肺を圧迫します。そうすると肺の運動が悪くなり、ウイルスにとっては住みやすい環境になってしまうということです。

飯田)なるほど。そうでなくても妊婦さんは、周産期が近くなって来ると呼吸が浅くなるということも言われていますものね。

落合和彦氏、飯田浩司アナウンサー

妊婦の感染者の8割は家庭内感染によるもの~家族全員がワクチン接種を

飯田)千葉で起きた問題についてフォーカスしますと、少なくとも9ヵ所の医療機関で入院を断られたという事情がありましたけれども、東京でも同じようなことが起こる可能性はありますか?

落合)全体の感染者数が7月~8月で増えたので、コロナに感染する妊婦さんも増えて来ました。幸いコロナ感染者に占める妊婦さんの割合は、昨年(2020年)からそんなに変わっていません。全体の感染者は若年層にシフトしていますけれども、特に妊婦さんの比率が多くなったということはありません。

飯田)感染を防ぐには、やはりワクチンということになりますか?

落合)そうです。妊婦さんも安全にワクチンを打てるということがわかりましたので、妊婦さんとご家族の皆さんにワクチンを接種していただくことが必要になると思います。

飯田)ご家族も接種して家庭内感染を防ぐということですか?

落合)そうです。妊婦さんのコロナ感染は、約8割くらいが家庭内感染だと言われています。家族の皆さんにワクチンを接種していただくということが必要になると思います。

飯田)外から持ち込まないように。

落合)そういうことです。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます


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