キャスターの辛坊治郎氏が11月10日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。「ローソンストア100」で発売開始となって話題の200円の弁当商品について私見を述べた。
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画像を見る(全4枚) ミートボール弁当 本体価格200円(税込216円)
ローソンの格安コンビニエンスストア「ローソンストア100」は、おかずミートボール、おかずがミートボールだけのミートボール弁当を11月10日から全国発売した。価格は税抜きで200円だ。6月に発売し、50万食のヒットになったウィンナー弁当に続く、おかずが1つだけの弁当の第2弾だ。
辛坊)このおかずがミートボール6個、ミートボール弁当200円。ということでございまして、これは持ち帰りの食品になりますから消費税は8%です。軽減税率で。だから消費税が16円、216円ということなのですが、ご飯とミートボールしか入っていないので、これはどう考えたって健康上野菜がいるだろうと思うと、それに100円のサラダをつけて、ということですね。(弁当のほかに)1つ2つつけて、自分で組み合わせて500円以下で済むかな、という、そういうものだと思いますが。
辛坊)これだけ聞くと、「日本のデフレ止まっていないよね」と思うのですが、二分化しています。私、昔から好きなのですが、牛丼のチェーン店がいくつかありまして、行きますと、基準となるベースの商品の値段は変わっていなかったりするのです。若干高くなっているケースもありますが、まあまあ感覚的にはベースの商品の値段は変わっていないのだけれど、次々新メニューを出して、その新メニューで値段を上げてくるのね。だから、「お金のない人はいちばん安いベーシックなメニューを食べてちょうだいね」ということなのだろうけれど、「ちょっとお金のある人はこっちのメニューで」と。チェーンによって差異はありますけれども、牛丼店の採算が概ね儲かっていたりするのは、収益性が改善しているのです。格安のものばかり食べる人じゃなくて、ちょっと高いもので「きょう、なんかビーフシチューなんか食べたいな」と思ったら1000円近くいってしまうという価格設定になっているので、トータルとしての収益性が上がってきていて。売れ筋の商品の値段というのを平均すると、今回(の「ミートボール弁当」)みたいに200円で食べられる商品がある一方で、全体としてかなり上がりつつあるなという。
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<左>ウインナー弁当 200円(税込216円)※2021年6月30日(水)関東エリア発売・8月25日(水)全国発売 <右>ミートボール弁当 200円(税込216円)※2021年11月10日(水)全国発売
辛坊)私は毎日、価格ウォッチャーみたいなことをして街を歩いているのですが、すごく敏感に感じますよ、私。100円ショップの商品もみな100円じゃなくて、昨日私が4時間観続けた「スマホ拡大スクリーン」なんかは200円で、最近100円ショップに増え始めている典型的な200円商品です。100円商品と200円商品はたしかに違うのかもしれないけれども、一昔前ならこの商品は100円で売っていただろうなと思うものが、もう100円ショップは円安の上に、いろいろな流通費も含めてちょっとずつお金が上がってきているので、100円では商品が提供できなくなって、200円商品を増やす、300円商品を増やす、500円商品を増やす……
増山)ちょっといいものをね。
辛坊)100円ショップなのに並んでいる商品がうっかりすると100円じゃないよねって、レジに行って大量に買って「あれ、俺の計算と合わねえな」と思ったら、「ああ、そうか。300円商品が入っている」ということに。