「日本初のサウナ設置」と「五輪」の意外な関係
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。12月2日放送分のテーマは「日本のサウナの歴史」です。
諸説ありますが、日本の本格的な「サウナ施設」第1号は、1956年、当時の東京・銀座にあった温泉娯楽施設「東京温泉」につくられました。
東京温泉の創業者・許斐氏利さんは、実業家の他に、クレー射撃の選手として活躍。1956年のオーストラリア・メルボルンオリンピックに出場されています。
そのとき許斐さんは、外国の選手たちが日本の蒸し風呂によく似た施設のことを「ソーナ」と呼び、利用しているのを見たそうです。「ソーナ」とは、フィンランド語で「蒸し風呂」という意味です。特に、フィンランドの陸上の長距離選手たちが、スタミナ回復のため「ソーナ」を利用していることがわかりました。
そこで許斐さんは、入浴に疲労回復を求める日本人の間でも「ソーナ」が浸透するのではないかと考え、帰国後に取り組んだのが「サウナ風呂」の設置でした。ちなみに、「サウナ」という名前は「ソーナ」の外来語です。
1964年の東京オリンピック開催時には、選手たちからの要望を受けて、選手村にサウナ施設がつくられました。この施設は海外の選手からも好評だったそうです。
その後、フィンランド大使館のバックアップなどもあり、サウナは全国的に広がって行きました。
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