日本で使われる塩、用途の多くは「食用」ではない?
公開: 更新:
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月19日放送分のテーマは「塩の使い道」です。
日本で使われる塩について、消費量を調べてみると、ご家庭で料理などに使われるのは3%程度だそうです。味噌や醤油をつくる際に使う食品工業用を合わせても、全体の13%くらいなのだとか。
実は、塩の多くは食品以外の工業用として使われています。例えば、高温で鉄にガラスを焼き付けるホーロー製品や、ガラス製品。あるいはアルミ製品でも、原料の「ボーキサイト」を溶かす際に塩が使われています。また生理食塩水など、医療用の製品にも塩が必要です。
塩には雪や氷を溶かす性質もあります。その性質を利用して、雪の季節には積もった雪を取り除くときや、道路の路面凍結防止にも塩が使われています。
路面が凍結すると、スリップして事故の可能性が高くなります。それを防ぐために道路にまかれる塩のことを「凍結防止剤」と言います。塩には雪を溶かすだけでなく、まいたあとも路面が凍らないように保つ効果があることから、この名前がつけられているようです。
加えて、塩は古くから「お清め」としても使われています。飲食店などの玄関に「盛り塩」が置かれているのは、邪気を払って運気を上げ、商売繁盛を願うためです。
番組情報
晴れの日や雨の日、気分が明るい時、ちょっと暗い時、そんなあなたの朝に『いってらっしゃい』の言葉を届けます。
あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・