『私はいったい、何と闘っているのか』『ヴォイス・オブ・ラブ』安田顕主演、脳内はいつだって戦場?&セリーヌ・ディオンの伝記映画

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1030回】

(左)『私はいったい、何と闘っているのか』/(右)『ヴォイス・オブ・ラブ』 (c)photos jean-marie-leroy

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シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在公開中の『私はいったい、何と闘っているのか』と、12月24日から先行公開、31日から全国公開となる『ヴォイス・オブ・ラブ』をご紹介します。

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

映画館で観たい!『私はいったい、何と闘っているのか』 つぶやきシローの原作小説を映画化

芸人・役者・作家として活躍するつぶやきシローが、2016年に発売した同名小説を実写映画化した『私はいったい、何と闘っているのか』。

現実と理想はほど遠くとも、日々、妄想と戦い続ける中流階級の中年男を主人公に、誰もが共感せずにはいられない、現代人の心にそっと寄り添うようなサプリメント・ムービーが誕生しました。

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』のあらすじ

地元密着型スーパーのウメヤで働く伊澤春男、45歳。勤続25年にして万年主任の彼だったが、職場では上田店長の信頼も厚く、個性あふれる部下たちと日々楽しく働いている。一方、家に帰れば、しっかり者の妻・律子と3人の子どもに囲まれて暮らす典型的なマイホームパパ。

一見平凡そうに見える春男だったが、実はその脳内はいつも戦場。彼の頭のなかは24時間忙しく動き回り、休まるヒマなどなし。仕事でも家庭でも常に空気を読んでは、ムダに気を遣いまくり。よかれと思ってやったことが、ことごとく裏目に出てしまうのだ。

ところがある日、ウメヤに緊急事態が発生。そして春男に、念願の店長昇格という嬉しい打診が舞い込んで来たが……。

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』のみどころ

伊澤春男を演じたのは、安田顕。映画やドラマ、CMにと引っ張りだこな超個性派俳優が、哀愁タップリに“何かと闘う”中年男の主人公を好演。

カッコいいヒーローとは真逆で、笑ってしまうほど不器用な春男の姿に、共感と同時に愛着を感じる人も多いことでしょう。

共演には小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、SWAY(劇団EXILE)、金子大地、伊集院光と、賑やかな顔ぶれがズラリ。笑いと癒しを生み出す、キャスト同士のアンサンブルのよさにも注目ですよ。

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

コメディタッチにテンポよく展開する前半から、後半はエモーショナルな人間ドラマへと大きく舵を切り、そのギャップも作品の魅力につながっている本作。

2021年、あれやこれやと頑張った人も、奮闘しすぎて疲れちゃった人も、この映画を観て自分に「お疲れ様」と労いの言葉をかけてみてはいかが。

『ヴォイス・オブ・ラブ』 (c)photos jean-marie-leroy

『ヴォイス・オブ・ラブ』 (c)photos jean-marie-leroy

コチラも映画館で観たい!『ヴォイス・オブ・ラブ』 世界的歌姫の半生が映画に……

映画『タイタニック』の主題歌などで知られ、5度のグラミー賞に輝く歌手セリーヌ・ディオンの半生を初めて映画化した『ヴォイス・オブ・ラブ』。

歌手を夢見る少女が世紀の歌姫への階段を駆け上がる姿を、大迫力のステージ、そして珠玉の名曲とともに完全再現。音楽映画として傑作であると同時に、後に夫となる音楽プロデューサーとのラブストーリーとしても秀逸。

この冬、“愛の声”があなたに幸せを届けてくれる。

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

『私はいったい、何と闘っているのか』

絶賛公開中!
出演:安田顕、小池栄子、岡田結実、ファーストサマーウイカ、SWAY(DOBERMAN INFINITY/劇団EXILE)、金子大地、菊池日菜子、小山春朋、田村健太郎、佐藤真弓、鯉沼トキ、竹井亮介、久ヶ沢徹、伊藤ふみお(KEMURI)、伊集院光、白川和子
原作:つぶやきシロー「私はいったい、何と闘っているのか」(小学館刊)
監督:李闘士男
脚本:坪田文
音楽:安達練
主題歌:ウルトラ寿司ふぁいやー「今すぐアナタを愛したい」(AMUSE)
配給:日活・東京テアトル
(C)2021 つぶやきシロー・ホリプロ・小学館/闘う製作委員会
公式サイト https://nanitata-movie.jp/

『ヴォイス・オブ・ラブ』 (c)photos jean-marie-leroy

『ヴォイス・オブ・ラブ』 (c)photos jean-marie-leroy

『ヴォイス・オブ・ラブ』

2021年12月24日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷、先行ロードショー
12月31日(金)から全国ロードショー
監督・脚本:ヴァレリー・ルメルシエ
撮影監督:ローラン・ダイヤン
衣装デザイン:カトリーヌ・ルテリエ
美術・セットデザイン:エマニュエル・デュプレイ
出演:ヴァレリー・ルメルシエ、シルヴァン・マルセル、ダニエル・フィショウ、アントワーヌ・ヴェジナ
歌唱:ヴィクトリア・シオ
原題:Aline
配給:セテラ・インターナショナル
(C)Rectangle Productions/Gaumont/TF1 Films Production/De l'huile/Pcf Aline Le Film Inc./Belga
(C)photos jean-marie-leroy
公式サイト http://www.cetera.co.jp/voiceoflove/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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