【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1032回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、1月7日に公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と、Amazonプライムビデオにて独占オンライン公開中の映画『雨に叫べば』をご紹介します。
映画館で観たい!『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 ~トム・スパイダーマン最終章、そしてマルチバースの幕が開く!
2022年、『スパイダーマン』“ホーム”3部作が完結を迎えました。
世界中で大ヒットを記録した『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年)。新たな敵たちと激闘を繰り広げる『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年)。
そして、ついにマルチバースの扉が開かれる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』。シリーズ集大成にして、最高傑作の誕生です。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のあらすじ
“親愛なる隣人”として、ニューヨークを守り続けて来たスパイダーマン。しかし、そのヒーローの正体は、ミステリオによって世界中に明かされてしまう。この事態を回避するために、ピーター・パーカーはドクター・ストレンジの助けを借りることに。
ドクター・ストレンジが選んだ策は、人々の記憶から「ピーターがスパイダーマンだ」という事実を消すこと。しかし、その危険な呪文のせいで、このユニバースにドック・オク、グリーン・ゴブリン、エレクトロといった強敵を呼び寄せてしまい……。
次々とスパイダーマンに襲いかかって来るヴィランたち。最大の危機に晒された、ピーター=スパイダーマン。果たして、愛する人たちを守りきることができるのだろうか……。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のみどころ
ピーター・パーカー、すなわちスパイダーマンに扮するのは、もちろんトム・ホランド。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)で、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)に初登場。少年の面影が残るピーターがさまざまな戦いを通じて大人となり、ひとりの青年がスパイダーマンとして成長して行く姿を力強く演じ切りました。
そんなスパイダーマンと対峙するのが、サム・ライミ監督やマーク・ウェブ監督が手がけた過去の『スパイダーマン』シリーズに登場したヴィランたち。
アルフレッド・モリーナ演じるドック・オク、ウィレム・デフォーが演じたグリーン・ゴブリン、そしてジェイミー・フォックスが扮したエレクトロ……。
懐かしのキャラクターがスクリーン狭しと大暴れする姿に、『スパイダーマン』シリーズファンなら胸アツになること、間違いなしですよ。
上映時間2時間28分。すべてが“見どころ”で、観終わったそばからあれやこれやと語りたくなる本作。
しかし何気ないシーンについてポロッと話しただけでも、“ネタバレ”になりかねないことも事実。それほどまでに緻密で大胆で、驚きに満ちた作品であることは間違いありません。
とにかく、映画館へ! いま言えることは、この一言です。
お家で観たい!『雨に叫べば』 ~実際にこんなコトがあった??? 80年代、映画製作の舞台裏
女性差別やパワハラが残る、1980年代の撮影現場。ひとりの新人女性監督が、さまざまな困難にぶつかりながらも映画を完成させようと悪戦苦闘!
『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞をはじめとする映画賞レースを席巻した内田英治監督が、映画製作の裏側で繰り広げられる人間模様を描いたヒューマンドラマ。映画好きならば思わずニヤリとしてしまうシーンが満載。過激で個性的な1作です。
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『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』
2022年1月7日(金)より全国の映画館にて公開
監督:ジョン・ワッツ
脚本:クリス・マッケナ、エリック・ソマーズ
製作:ケヴィン・ファイギ、エイミー・パスカル
出演:トム・ホランド、ゼンデイヤ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ファヴロー、ジェイコブ・バタロン、マリサ・トメイ、アルフレッド・モリーナ、ウィレム・デフォー、ジェイミー・フォックス
日本語吹替版:榎木淳弥、銀河万丈、山路和弘、中村獅童、三上哲、真壁かずみ、吉田ウーロン太 ほか
日本語吹替版主題歌:「Rosy」SixTONES
原題:Spider-Man: No Way Home
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved.
公式サイト https://www.spiderman-movie.jp/
『雨に叫べば』
Amazonプライムビデオにて独占オンライン公開中
(プレミアムTVODによる有料レンタル配信)
出演:松本まりか、大山真絵子、モトーラ世理奈、渋川清彦、矢柴俊博、内田慈、石川瑠華、佐々木みゆ、ふせえり、森下能幸、菅原大吉、須賀健太、濱田岳、矢本悠馬、相島一之、本田博太郎、大和田伸也、高橋和也
監督・脚本:内田英治
音楽:小林洋平
主題歌:「雨zing Blues」(作詞:伊東妙子/作曲:T字路s)
製作:東映、東映ビデオ
制作プロダクション:東映東京撮影所
配信:Amazonプライムビデオ
(C)2021東映・東映ビデオ
公式サイト https://www.toei-video.co.jp/ameni/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/