【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1038回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。
今回は、現在公開中の『牛首村』と『ゴーストバスターズ/アフターライフ』をご紹介します。
映画館で観たい!『牛首村』 ~清水崇監督による<恐怖の村>シリーズ第3弾
東映<恐怖の村>シリーズ第3弾となる『牛首村』が、ついに劇場公開となりました。
九州を舞台にした『犬鳴村』、富士の『樹海村』に続き、今作の舞台となるのは、富山県魚津市に実在する北陸最恐心霊スポット・坪野鉱泉。ホラー映画の巨匠にして、これまでの<村>シリーズ全作を手がけて来た清水崇監督が、新たな恐怖の世界へと観客を誘います。
『牛首村』のあらすじ
東京で暮らす女子高生の雨宮奏音は、ある心霊動画のなかに自分とそっくりの少女が映っているのを見つける。彼女は、牛の首のマスクを強引に被せられ、廃墟に閉じ込められようとしていた。
その姿に胸騒ぎと不安を覚えた奏音は、クラスメイトの蓮とともに、動画の撮影地である坪野鉱泉へと向かう。そして「牛首村」と呼ばれる村に残る、おぞましい風習について知ることとなり……。
『牛首村』のみどころ
本作で主演を果たしたのは、モデルとして国内外で活躍するKōki,。
女優デビュー作にして初主演。不可解な出来事に巻き込まれて行く女子高生姉妹を一人二役で演じており、その比類なきカリスマ性に魅了される人も多いはず。
共演には萩原利久、高橋文哉、田中直樹、堀内敬子、麿赤兒、芋生悠など、若手からベテランまで実力派俳優がズラリ。<恐怖の村>シリーズではすっかりお約束となった、大谷凜香演じるアキナによる動画生配信シーンも、もちろん健在です!
これまでの2作品とは異なり、ホラー映画でありながら、謎解きのようなサスペンス要素も含まれている本作。妹の存在、双子、そして牛の首。これらのワードがどのようにつながって行くのか、そのストーリー展開は見応えたっぷりです。
『犬鳴村』『樹海村』そして『牛首村』、奇しくも3作品すべてがコロナ禍での公開となった<恐怖の村>シリーズ。そういった逆風とも呼べる時勢に左右されることなく、続編が製作されていることからも、本シリーズの持つ底知れぬパワーは、誰もが認めるところでしょう。
映画館だからこそ楽しめる恐怖体験を、存分に味わって。
コチラも映画館で観たい!『ゴーストバスターズ/アフターライフ』 ~きもカワ&やんちゃなゴーストたちが、映画館で大暴れ!
幽霊退治に乗り出した科学者たちの活躍を描くSFコメディー『ゴーストバスターズ』シリーズの最新作。
舞台は、前作から30年後。復活したゴーストたちとの対決シーンは、スリリングかつエキサイティング。いたるところにオリジナル版へのオマージュが散りばめられており、80年代ハリウッド・エンターテインメントの真髄を体感できる1作です。
『ゴーストバスターズ』の監督で、本作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のプロデューサーであるアイヴァン・ライトマン氏が、2月12日(現地時間)、逝去されました。
1980年代~1990年代に数多くのハリウッド大作を手がけ、私たちにたくさんの感動と希望を届けて下さったアイヴァン・ライトマン監督。感謝を捧げるとともに、謹んで哀悼の意を表します。
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『牛首村』
2022年2月18日(金)から全国ロードショー
出演:Kōki, 萩原利久、高橋文哉、芋生悠、大谷凜香、莉子、松尾諭、堀内敬子、田中直樹、麿赤兒
監督:清水崇
脚本:保坂大輔、清水崇
音楽:村松崇継
製作:東映、東映ビデオ、アスミック・エース、山陽鋼業、ブースタープロジェクト、竹書房、ニッポン放送、ダイバーシティメディア、全日本プロレス、ギャンビット
配給:東映
(C)2022「牛首村」製作委員会
公式サイト https://ushikubi-movie.jp/
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
大ヒット上映中
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ギル・キーナン、ジェイソン・ライトマン
製作:アイヴァン・ライトマン
出演:マッケナ・グレイス、ポール・ラッド、フィン・ウルフハード、キャリー・クーン、ローガン・キム、セレステ・オコナー
日本語吹替版:上白石萌歌、梶裕貴、朴璐美、木内秀信、高山みなみ、日笠陽子 ほか
原題:Ghostbusters: Afterlife
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
公式サイト https://www.ghostbusters.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/