情報の真偽を見極める「か・ち・も・な・い」 ~ネット上には健康に関する怪しい情報が氾濫している

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東京都医師会会長の尾﨑治夫氏が3月16日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。「ヘルスリテラシー」について解説した。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

「ヘルスリテラシー」の必要性

飯田浩司アナウンサー)尾﨑会長は「ヘルスリテラシー」というものを掲げていらっしゃいます。東京都医師会のホームページを開くと、大きく「ヘルスリテラシーって何?」と出ています。

尾﨑)東京都医師会では、いま「ヘルスリテラシー」に力を入れています。今後は、ご自分の考えや判断で、自分の健康状態などをいろいろと把握しながら、病気にならないよう、積極的に取り組んでいただきたいと思っています。

飯田)自分の判断で。

尾﨑)医者任せではなく、ご自分でも健康に気を付ける。そのようなときに「ヘルスリテラシー」がきちんと備わっていないと、自分で自分の体をどのように認識し、どのように解決するかということが難しくなってしまいます。

正しい情報をどこから取るのか

飯田)「メディアリテラシー」という言葉もよく使われますが、「情報の真贋の見極め」というようなことですか?

尾﨑)そうですね。もともとリテラシーという言葉は「読み書き能力」のようなところから出ているのですが、ヘルスリテラシーというのは、健康に関する情報について、正しい情報をどこで手に入れるのか。そして手に入れた情報を理解するには、ある程度の予備知識がないと理解できません。それを理解した上で、「自分の体の健康をどのように守るか」ということに活用する。ここがすべてヘルスリテラシーに入ります。まずは「正しい情報をどこから取るのか」が大事です。

情報の真偽を見極める「か・ち・も・な・い」

新行市佳アナウンサー)ヘルスリテラシーを高めるために、どのようなことを意識すればいいですか?

尾﨑)ネットを見ると、いろいろな情報が出ています。アクセス数が多いから信用できるかなと思うと、そうでもないことが実はたくさんあります。そこをきちんと判断するためにも、1つの判断基準が大事だと思います。それをわかりやすく判断するために、聖路加国際大学の中山和弘先生が、5つのひらがなで判断する「か・ち・も・な・い(価値もない)」を提唱しています。

飯田)頭文字をとって「かちもない」になるのですね。

新行市佳アナウンサー、尾﨑治夫氏、飯田浩司アナウンサー

「か」……書いた人は誰ですか?

尾﨑)まず「か」というのは、書いた人は誰か。専門知識がある人なのかどうか。なかには記述者が匿名で、出どころがはっきりしていない記事もあります。これにも注意しなければいけない。

「ち」……違う情報と比べましたか?

尾﨑)「ち」は、違う情報を探して比べてみる。1つのものだけを見るのではなく、同じような内容でもまったく違うことが書いてある場合があります。いろいろなものを比較して、「何が正しいのか」ということを見なくてはならない。

「も」……元ネタは何ですか?

尾﨑)「も」は、元ネタは何かということです。信頼できる雑誌などに発表された論文を元に書いてあれば、かなり信用できるのですが、よくテレビなどでも「あくまで個人の感想です」と書いているときがあるではないですか。

飯田)ありますね。

尾﨑)そのような情報は、ある意味では、当てにならないということです。

「な」……何のために書かれていますか?

尾﨑)「な」は、何のために書かれたのかということです。商品を売るために書かれたのではないか。商品を売るために、「これを飲んでおけばいいですよ」とか、「このようなことに効果がありそうです」などという情報もあります。売ることが目的の情報なので、ここは注意しなければいけない。

「い」……いつの情報ですか?

尾﨑)最後に「い」というのは、「いつごろ出た情報なのか」ということです。場合によっては更新されずに、古いままの情報が残っていることもあります。もし5年~10年前に書かれたものであれば、当時は正しいものだとしても、「いまでは信用しない方がいい」という場合もあります。「か・ち・も・な・い」という5項目をチェックしていれば、その情報が正しい情報かどうかがわかると思います。皆さんも応用して使っていただけたらと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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