あんこの缶詰を「ゆであずき」と呼ぶのはどうして?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。3月25日放送分のテーマは「あんこにまつわる疑問」です。
あんこの缶詰のことを「ゆであずき」と呼ぶのはなぜでしょうか?
「無糖ゆであずき」のように、茹でた小豆に何も味付けせず、そのまま缶詰にしたものもありますが、「ゆであずき=あんこの缶詰」というイメージは大きいと思います。
缶詰の「ゆであずき」とは、関東で言うところの「つぶあんのお汁粉(田舎汁粉)」に似ていますが、お餅は入っていません。「日本あんこ協会」によると、「小豆を茹でて炊き、汁気を十分に残したまま甘味を加えたもの」をゆであずきと呼ぶそうです。
甘いゆであずきの缶詰が発売されたのは、大正時代の後半~昭和の初めにかけてです。ところが当時の技術では、ゆであずきを汁気のある状態で缶詰にすることは難しかったのだとか。
そのため汁気がなく、小豆がトロリとなった状態で缶詰にしていたそうですが、それだと「茹でた小豆」というよりも「あんこに近い状態」になります。こうした経緯もあって、あんこの缶詰という意味で「ゆであずき」という名前が定着した……と言われているそうです。
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