『女子高生に殺されたい』田中圭が難役で新境地を開拓

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1051回】

画像を見る(全16枚) 『女子高生に殺されたい』

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、現在公開中の『女子高生に殺されたい』と『アンビュランス』をご紹介します。

(左)『女子高生に殺されたい』/(右)『アンビュランス』

映画館で観たい!『女子高生に殺されたい』 ~田中圭主演、狂気と魅惑の心理サスペンス

漫画家・古屋兎丸の画業20周年記念として発表された「女子高生に殺されたい」。

オートアサシノフィリア(自己暗殺性愛)というきわどい題材を扱っているがゆえ、映像化困難と言われていた衝撃作が、まさかの実写映画となりました。

「美しい女子高生に殺されたい」という願望を持つ人気教師が、“理想の殺され方”を追い求める。前代未聞の“自分”殺害計画が、スリリングに描かれます。

『女子高生に殺されたい』

『女子高生に殺されたい』のあらすじ

新年度がスタートした二鷹高校に、34歳の日本史教師が赴任して来た。彼の名は、東山春人。端正なルックスと気さくな人柄を持つ彼は、瞬く間に女子生徒たちの人気を集めて行く。

しかし春人には、誰にも言えない秘密があった。それは、女子高生に殺されたいということ。この奇妙な願望を実現するために、何と彼は9年もの間、密かに“理想の殺され方”を練り上げて来たのだった。

そしてその妄想を実行に移すべく、二鷹高校へとやって来た春人がターゲットとして選んだのは、真帆、あおい、京子、愛佳という、タイプの異なる4人の美少女たち。

狂気と魅惑に満ちた“完全犯罪”を実現するため、春人は教え子にアプローチして行く……。

『女子高生に殺されたい』

『女子高生に殺されたい』のみどころ

主人公の東山春人を演じたのは、『あなたの番です 劇場版』や『そして、バトンは渡された』など、ヒット作への出演が相次ぐ田中圭。

表向きは好感度抜群の爽やか教師。しかし本当の顔は、異常な性的嗜好を持つ男。不気味さと妖しい色気を時折覗かせながら、二面性のあるキャラクターを見事に演じきりました。

また春人と心理戦を繰り広げる4人の女子高生役には、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずきといった、フレッシュな魅力を放つ若手女優がズラリ。今後の日本映画界を支えて行く存在となるであろう、彼女たちの熱演は必見です。

さらに共演には、映画・ドラマで注目を集める若手俳優・細田佳央太、実力派女優として存在感を発揮する大島優子が名を連ね、アンサンブルに厚みを与えています。

『女子高生に殺されたい』

女子高生に殺されたくて仕方がないイケメン教師の話……と聞くと、“変態”や“卑猥”といった言葉を連想する人もいらっしゃるかも知れません。しかし実際に本作を観てみると、緻密な心理描写とスタイリッシュな映像美が素晴らしく、そんな先入観さえも根こそぎ覆されて行くことに気づかされます。

まったく先が読めないストーリー展開は、実に刺激的。サイコロジカルなドラマにサスペンス要素を加え、極上のエンターテインメントへと昇華させることができたのは、天才肌の職人監督、城定秀夫監督だからこそなせる技と言ってもいいでしょう。

異様だけれど、儚く、そして美しい。この春、是非とも触れて欲しい唯一無二の怪作です。

『アンビュランス』

コチラも映画館で観たい!『アンビュランス』 ~マイケル・ベイ監督

『トランスフォーマー』シリーズで知られる“ハリウッドの破壊王”ことマイケル・ベイ監督による、ノンストップ・アクション。銀行強盗を働いた義兄弟が逃走するために乗っ取ったのは、瀕死の警察官を乗せた救急車。

ロサンゼルス中を猛スピードで爆走する救急車と追撃チームが繰り広げるカーチェイスは、スリル満点。もちろん、マイケル・ベイ監督お約束の爆発シーンもド迫力で、爆破職人のセンスが光る!

緊迫感のなかに垣間見える人間ドラマの描き方も秀逸で、観客を飽きさせない1作です。

『女子高生に殺されたい』

『女子高生に殺されたい』

2022年4月1日(金)から全国ロードショー
出演:田中圭、南沙良、河合優実、莉子、茅島みずき、細田佳央太、加藤菜津、久保乃々花、キンタカオ、大島優子

原作:古屋兎丸「女子高生に殺されたい」(新潮社バンチコミックス)
監督・脚本:城定秀夫
音楽:世武裕子
企画・配給:日活
(C)2022日活
公式サイト https://joshikoro.com/

『アンビュランス』

『アンビュランス』

大ヒット上映中
監督:マイケル・ベイ
出演:ジェイク・ギレンホール、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、エイザ・ゴンザレス
原題:AMBULANCE
配給:東宝東和
(C)2022 Universal Studios. All Rights Reserved.
公式サイト https://www.universalpictures.jp/micro/ambulance

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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