「鎌倉の大仏」には、なぜ大仏殿がないの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。4月6日放送分のテーマは「鎌倉の大仏」です。
奈良・東大寺の大仏と並んで、古くから知られているのが鎌倉の大仏です。神奈川県鎌倉市・高徳院のご本尊「阿弥陀如来坐像」のことで、高さは約11.3mあります。
しかし鎌倉の大仏には、わからないことがたくさんあるそうです。一説には、東大寺の大仏をお参りして感動した鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝が、「鎌倉にも大仏をつくろう」と計画したものだと言われています。
その後、頼朝が亡くなってしまい、遺志は受け継がれていきますが、完成したのは木造の大仏だったそうです。しかし、台風などで壊れてしまったため、1252年ごろに今度は銅を金でメッキした「金銅の大仏」がつくられるようになりました。ただ、これがいつ完成したのか、明確にはわからないそうです。
そんな鎌倉の大仏は屋外にありますが、もともとは東大寺の大仏と同じように、大仏殿のなかに安置されていたそうです。ところが台風や大きな津波によって大仏殿が壊れてしまい、15世紀の終わりごろには、現在のような状態になったと考えられています。
また、当時の大仏殿の大きさは、境内に残る石などからある程度は想像できるようです。
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