調布市による新型コロナワクチンの接種体制「調布モデル」とは

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東京都医師会理事で「西田医院」理事長の西田伸一氏が4月25日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。調布市のワクチン接種体制である「調布モデル」について解説した。

調布市による新型コロナワクチンの接種体制「調布モデル」とは

※画像はイメージです

接種される人ではなく、ドクターと看護師が移動する「調布モデル」

飯田浩司アナウンサー)新型コロナウイルスの4回目のワクチン接種の話も出てきていますが、調布は他の自治体とは少し異なる「調布モデル」という方法で、新型コロナワクチン接種を行っています。この調布モデルとはどのようなものなのかを教えてください。

西田)調布駅前広場にプレハブの大きい建物を建て、そこで接種を行っています。通常は問診を行い、接種して15分待機するという、それぞれ患者さんに移動してもらうやり方が多いのですが、調布の場合は最初から1ヵ所に座っていただいて、接種から経過観察まで行います。当初は高齢者の方から始まりましたので、どうしても移動に時間がかかりました。その効率をよくするということと、接種してすぐに立ち上がると、自律神経反射等で気分が悪くなる方がいます。打ってその場で休むことができれば、打たれる側としても安心感がありますよね。

飯田)一方で、お医者さんや看護師さんなどの医療従事者の方は、行ったり来たりしなければいけませんよね?

西田)台車を使ってドクターと看護師がセットで回ります。長距離の移動ではないので、それほどストレスなくできます。

小児接種は集団接種で行い、様子を見る

新行市佳アナウンサー)5歳~11歳の小児接種の方法について調べると、自治体によっては個別接種と集団接種を併用しているところ、もしくは集団接種のみ、個別接種のみという方法があります。調布の場合はどのようにしていらっしゃいますか?

西田)調布市の場合は集団接種が主体です。個別接種に手を挙げていただいた小児科の先生も数名いましたが、ワクチン1本で10人分を打たなければならず、人数の調整が難しいというところがあります。まだ小児の接種希望者が少ないということもあり、個別接種はうまく稼働していません。従って、しばらくは集団接種で集中的に行い、様子を見ていこうという方針です。

調布市による新型コロナワクチンの接種体制「調布モデル」とは

新行市佳アナウンサー、西田伸一氏、飯田浩司アナウンサー

若い世代の接種率をどう上げるか

新行)これまで新型コロナワクチン接種に携わってこられて、これからの課題としてはどのようなことがあると思いますか?

西田)高齢者の方の接種率はかなり高いのですが、成人の方の接種率をどれだけ上げていくかですね。小児につきましては、賛否両論ございますので、強制できるものではありません。まだ打っていない成人の方、特に行動の活発な若い世代の方々に対して、どのように普及していくかということがポイントだと思います。

飯田)2回目の接種から6ヵ月ほど開けて3回目ということになると、2回目の接種が遅かった方は、これからが対象になるということも考えられますか?

西田)そうですね。

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