営業利益1兆円超 辛坊治郎「ソニーがみごとに復活した」
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キャスターの辛坊治郎が5月11日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。営業利益が1兆円を超えたソニーグループの復活を解説した。
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大崎駅西口のオフィスビル群
ソニーグループが10日発表した今年3月期の連結決算で、本業のもうけを示す営業利益が25.9%プラスの1兆2023億円で過去最高となった。売上高も前の年から10.3%増えて過去最高の9兆9215億円だった。映画や音楽事業の好調や円安が要因。
辛坊)製造業としての営業利益で1兆円を超えるのは日本の企業でいうとトヨタについで2社目ぐらいなはずです。ソニーってすごいもうかって復活したんだなあという私らのイメージでは、やっぱりウォークマン作っていた頃が全盛期じゃないのかと思うじゃないですか。そのバブル時代の末期じゃないかと思いますけど、ソニーはアメリカの象徴みたいな映画会社のコロンビアピクチャーズを買収しちゃったんですよ。どれくらいアメリカの象徴かというと、映画の冒頭に自由の女神風のアイキャッチが出てくるというハリウッドの中のハリウッドですよ。その映画会社を買収しちゃった。それでアメリカでは大ブーイングです。国の象徴を買われたわけじゃないですか。その後しばらくコロンビアが低迷したこともあって、やっぱり日本企業に買収されたから低迷したんだとかいろいろ言われた時期があったんですが、その時期を越えてソニーがみごとに復活した。
私のイメージで言うとトランジスタラジオ、ウォークマンの製造業だったんですが、今やソニーのもうけの本業はソフト産業ですから、ゲーム機というハードとゲーム機のソフトを合わせた産業は今でもソニーの柱の1つではありますけど、それ以外に音楽、ストリーミングサービスを中心とする音楽の配信サービスだったり、コロンビアピクチャーズを中心とするハリウッドの映画産業だとか、それからソニーは金融もやっています。ソニー生命とかいろいろありますから、そういう柱を全部足していくともうけが1兆円を超えるというわけです。
ソニーに関して言うと今や日本でも若い人はアメリカの会社だと思っている人が結構いますね。だってあのコロンビアピクチャーズの映画の前後に「ソニー」と名前がでっかく出るので、ソニーってアメリカの会社じゃないかと思っている。あれはもう純然たる日本企業で誇りだったんですけど、そういうイメージすら忘れるぐらいソニーは今勢いがあるんです。逆に駄目になっちゃった電機メーカーも多々ありながら、ソニーは純然たる製造業のイメージからソフトを含めた巨大産業に見事に変身を遂げたソニーが頑張ってるよというニュースでした。