キャスターの辛坊治郎が6月20日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。塩野義製薬が開発する新型コロナウイルス感染症の治療薬について、厚生労働省の専門部会が2日後の22日、緊急承認の可否を審議することについて、持論を展開した。

横浜市内の新型コロナウイルス宿泊療養施設で臨床試験(治験)が行われている、塩野義製薬の治験薬 =2021年10月10日午前、横浜市内 写真提供:産経新聞社
塩野義製薬が開発した新型コロナ用の飲み薬について、厚生労働省の専門部会が22日に会合を開き、承認の可否を審議します。国産初の軽症者向けの飲み薬として期待される一方、現状では有効性を示すデータは不十分との見方もあり、判断が注目されている。
辛坊)日本では薬を流通させるには通常、かなり高いハードルがあるんですよ。いろんな審査があって、そのプロセスを経るのに何年もかかるんです。けれども、病気が急に流行っているときに、そんなことしていたら、間に合わないわけです。それで、緊急承認という特別な制度が設けられました。今回、新型コロナの治療薬を日本の製薬メーカーが開発したということももちろんニュースなんですが、それ以上に緊急承認が適用される第1号になりそうだということで注目されているわけです。
その緊急承認を判断するための審議が22日に行われるということですが、この日程が今のコロナの感染状況を端的に表していると思うんです。人が次々に亡くなっているような状況だったら、「会合は明後日」なんて悠長なことは言っていられないわけじゃないですか。「今日、開けよ!」って話になりますよね。でも、「会合は明後日」なんです。おいおい、それって緊急かあ? つまり、今のコロナの感染状況は誰もが本音のところで、「そんなに緊急事態でもないよなあ」って思っていることがうかがえるわけですよ。