電力不足をどう補うか ~「原発再稼働」というオプションがある日本

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明海大学教授で日本国際問題研究所主任研究員の小谷哲男が6月29日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。千葉・姉崎火力発電所の運転再開について解説した。

今夏再稼働するJERA姉崎火力発電所5号機の運転操作を行う中央操作室で機器の点検を行う職員=2022年6月22日、千葉県市原市 写真提供:産経新聞社

千葉・姉崎火力発電所、6月30日に運転再開

猛暑が続くなか、東京電力と中部電力の合弁会社JERAは、6月29日に運転を再開するとしていた千葉県にある姉崎火力発電所5号機について、運転再開を30日に変更すると発表した。再開に向けた補修作業に時間がかかっていることが原因だということだ。

飯田)7月1日から運転再開予定だったものを、前倒しできるかも知れないということでしたが、こういうものは開けてみないと、どこに補修が必要かはわからないですよね。

小谷)安全第一ですので、安全を確保した上での再開が望まれると思います。

飯田)姉崎5号機が稼働すると、東電管内の予備率は約1%改善するということです。ここ数日の「電力ひっ迫まであと3%、5%」という話のなかで、1%は大きいですよね。

小谷)火力発電ですけれども、できるだけ早く再開していただいて、余裕を少しでも持ちたいと思います。

飯田)東京電力の「でんき予報」という、毎日の電力使用の見通しが出ていますが、きょう(29日)は使用率ピーク・需要ピークともに99%(※編集部注:2022年6月29日朝時点)という予報が出ています。この3日~4日間でいちばん厳しいかも知れません。

小谷)明日(30日)、明後日も高温が続くと予想されるので、毎日どうなるかわからないという日が続きますね。

日本には「原発再稼働」というオプションがある

飯田)「異常気象だから」で片付けられる問題ではないですよね。

小谷)先日、ドイツの外交官と話をしたのですが、ドイツもいまエネルギー事情が厳しいのだけれど、ドイツには「原発を再稼働する」というオプションがないのです。「日本にはまだあるではないか。それを検討すればいいのだから、まだ日本は恵まれている」と言われました。日本として、安全に原発を再開して電力を確保するということになるのだと思います。

飯田)ドイツはかなりの部分を既に廃炉にしてしまっているということですか?

小谷)廃炉にもしていますし、政策として再稼働するということは無理だと。ロシアのガスに頼らないために政策を転換していますけれども、物理的にLNGを受け入れる施設がないというところから始めないといけませんので、対応には数年かかるのです。

飯田)数年も。

小谷)この夏、ヨーロッパも比較的温度が高いようですので、冬を迎える前までに、エネルギー事情はヨーロッパにとってもかなりダメージになると思います。

飯田)ドイツでは、石炭火力をまた使うという話も出てきていますよね。

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