奈良県警と奈良西署 「別件の不祥事」の対応に追われていた銃撃事件の前日

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ジャーナリストの須田慎一郎 が7月28日、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。銃撃事件の起きた安倍元総理の街頭演説の警備を担当した奈良県警と奈良西署が、実はその対応に追われていた「別件の不祥事」について解説した。

奈良県警と奈良西署 「別件の不祥事」の対応に追われていた銃撃事件の前日

【安倍元首相銃撃】会見する奈良県警の鬼塚友章本部長=2022年7月9日午後6時8分、奈良市の奈良県警本部 写真提供:産経新聞社

須田)8日の銃撃事件発生当日に実は、奈良県警本部と奈良西署、あの大和西大寺の駅を所管する署ですが、記者会見を開く予定だったんですよ。全く別件の不祥事の報告で。

辛坊)何をやらかしたんですか。

須田)今年の1月に、こんな発表があったんです。実は奈良西署で拳銃の弾が5発紛失していることが分かりましたと。そして奈良県警本部に捜査本部を立ち上げて窃盗容疑で捜査が始まった。容疑者が浮上した。奈良西署の署員ですよ。で、それを徹底的に締め上げたらうつ病になってしまったんですよ。そして、弁護士からクレームがついた。その後分かった真相がどういうことかというと、実は2020年に古い弾と新しい弾を入れ替えたとき、5発少なく支給していたと。

辛坊)ええ!?

須田)最初から5発なかったんですよ。数え間違いですよ。冤罪ですよ。

辛坊)ひどい話ですね。

須田)ひどい話でしょう。だからもう奈良県警本部は焦って、奈良西署は真っ青になって「明日の記者発表どうする」と。奈良県警本部長はバリバリの警備畑のキャリアですから、想定問答集を作って「こうやって答えてください。マスコミはどんどん突っ込んできますから、お願いします」みたいなことをやっていたらそこへ、「明日、安倍さんが行くからよろしくね」と来たので「どうしよう、警備計画。そんな余裕ないぞ」と。でもちょっと前に茂木幹事長が演説に来ていたから、ちょっと「茂木幹事長」を「安倍元総理」に書き換えて、警備員の名前も書き換えて「これでよしとしようじゃないか」という流れで、当日の午前中に警備計画書は了承されたという。

辛坊)いいかげんなものですね。

須田)いいかげんなものですよ。これは。

辛坊)その奈良県警のトップの人はキャリア官僚という話じゃないですか。今回の不祥事で当然、出世は止まりますよね。

須田)本来だったら、警視総監になってもおかしくなかった人なんですよ。

辛坊)逆に言えば、そういう人だから、大きな問題が起きなさそうなところで経験積ませてという……

須田)そう!

辛坊)大阪府警本部長あたりに行かせると、きっと何かろくなことにならないことが起きて、キャリアに傷が付いちゃうから……

須田)そうそうそう。

辛坊)キャリアを傷つけないために、奈良のトップに置いたと。

須田)1年ぐらいやって、「見事に勤め上げた」という形にしよう……

辛坊)……としたんですね。

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月~木曜日 15時30分~17時30分 

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