『さかなのこ』のんが“さかなクン”を大熱演!

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1073回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、9月1日に公開された『さかなのこ』と『ブレット・トレイン』をご紹介します。

『さかなのこ』

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映画館で観たい!『さかなのこ』 ~のん、性別の垣根を超えたハマり役に出会う

お魚さんへの大きな愛情と膨大な知識を持ち、ユーモラスなキャラクターで人気のさかなクン。幼いころから魚に夢中だった彼の半生が、映画になりました。

手がけたのは、『南極料理人』『横道世之介』などで知られる沖田修一監督。子どものころからお魚が大好きだったさかなクンが、人々との出会いを通じて“さかなクン”になるまでのエピソードを、フィクションも織り交ぜて大胆にアレンジ。

温かくてユーモアたっぷりのヒューマンドラマが完成しました。

『さかなのこ』

『さかなのこ』

『さかなのこ』のあらすじ

毎日お魚を見つめては、お魚の絵を描き、毎日お魚料理を食べ続けている。寝ても覚めても大好きな“お魚さん”のことばかり考えている、小学生のミー坊。父親は周囲の子どもとは少し違っている我が子のことを心配していたが、母親は彼を温かく見守り応援していた。

高校生になっても、お魚に夢中なミー坊はどんなときもマイペース。部屋には水槽が所狭しと置かれ、釣りにいそしみ、町の不良たちともなぜか仲良し。そんなミー坊の夢は、お魚博士になることだった。

やがて大好きなお魚に関わる仕事を求めて、社会という大海原へと泳ぎ出したミー坊。しかし、いくつもの荒波が彼に襲いかかって……。

『さかなのこ』

『さかなのこ』

『さかなのこ』のみどころ

お魚が大好きで“普通のこと”はちょっぴり苦手なミー坊を演じたのは、俳優・アーティストなど多彩な顔を持つ、のん。

世間の荒波に揉まれながらも自分の“好き”を貫くミー坊、すなわちさかなクンの本質を生き生きと体現。表情豊かな演技で観客を魅了します。

そして、ミー坊の母・ミチコ役には井川遥。ミー坊を信じてその個性を全肯定する懐の深い母の姿に、胸が熱くなる人も多いのではないでしょうか。

さらにミー坊の理解者である友人役を柳楽優弥、磯村勇斗、岡山天音、夏帆たち実力派キャストが好演。またミー坊の人生に大きな影響を与える“ギョギョおじさん”役で、さかなクンが映画初出演を果たしていることも見逃せません。

『さかなのこ』

『さかなのこ』

「これは“さかなクンの映画”でありながら、“さかなクンの映画”ではない」と沖田修一監督が語るように、本作は何かを猛烈に好きになった人のお話。

「好き」という思いが、人生を決めていく。そんな強さと純粋さを持ち合わせたミー坊の生き方に触れたとき、きっとあなたも優しい気持ちに包まれるはず。さぁ、映画館へレッツ・ギョー(ゴー)!

『ブレット・トレイン』

『ブレット・トレイン』

コチラも映画館で観たい!『ブレット・トレイン』 ~ブラッド・ピットが新幹線で大暴れ!

人気作家・伊坂幸太郎による「殺し屋シリーズ」の第2作「マリアビートル」を、ブラッド・ピットを主演に迎え、ハリウッドで映画化したクライムアクション。

舞台は、東京駅発の超高速列車“ゆかり号”。謎の人物から指令を受けた殺し屋が、列車に乗り合わせた9人の殺し屋から命を狙われて……。

弾丸列車という“密室”で展開される超絶アクションに、ハラハラドキドキ。デフォルメされた“不思議の国ニッポン”に唖然、そして思わずニヤリ。遊び心が散りばめられた痛快娯楽作です。

『さかなのこ』

『さかなのこ』

『さかなのこ』

2022年9月1日(木)より TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
出演:のん、柳楽優弥、夏帆、磯村勇斗、岡山天音、西村瑞季、宇野祥平、前原滉、鈴木拓、島崎遥香、賀屋壮也(かが屋)、朝倉あき、長谷川忍(シソンヌ)、豊原功補、さかなクン、三宅弘城、井川 遥

監督・脚本:沖田修一
脚本:前田司郎
原作:さかなクン「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!~」(講談社刊)
音楽:パスカルズ
主題歌:CHAI「夢のはなし」(Sony Music Labels)
制作・配給:東京テアトル
(C)2022「さかなのこ」製作委員会
公式サイト https://sakananoko.jp/

『ブレット・トレイン』

『ブレット・トレイン』

『ブレット・トレイン』

2022年9月1日(木)から全国ロードショー
原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」(角川文庫刊)
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:ザック・オルケウィッツ
出演:ブラッド・ピット、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー、アンドリュー・小路、真田広之、マイケル・シャノン、バッド・バニー(ベニート・A・マルティネス・オカシオ)、サンドラ・ブロック
日本語吹替版声優:堀内賢雄、山本舞香、津田健次郎、関智一、木村昴、井上和彦、阪口周平、立川三貴
原題: BULLET TRAIN
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2022 Sony Pictures Digital Productions Inc. All rights reserved.
公式サイト https://www.bullettrain-movie.jp/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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