「名字」と「苗字」の違いって何?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。9月20日放送分のテーマは「名字の豆知識」です。
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ニッポン放送「羽田美智子のいってらっしゃい」
「名字」「苗字」という2つの書き方がありますが、歴史的には「名字」の方が古く、平安時代から存在したと考えられています。
当時の権力者たちは、自分たちの土地を「名田」と呼んでいました。「名田」を守り、誰のものなのかはっきりさせるために、土地の名前……地名を名字として使うようになったと考えられています。
例えば、その土地に小さな川があったため「小川」など、名田がある土地の名前からついたので「名字」となったそうです。
それに対して「苗字」が生まれたのは、江戸時代だと言われています。「苗」という字には子孫という意味があり、「苗字」とは共通の祖先から分かれた子孫たちが共有している名前とされています。
平安時代に地名から生まれた「名字」は、江戸時代になると一族のつながりを表す「苗字」へと変化していきました。