和田秀樹が「感情を老化」させない方法を伝授 昔と比べて斬新なアイデアが浮かばない人へ

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9月28日(水)、精神科医でベストセラー『80歳の壁』の著者でもある和田秀樹先生が、ジャーナリストの笹井恵里子がパーソナリティを務めるラジオ番組「ドクターズボイス〜根拠ある健康医療情報に迫る!〜」(ニッポン放送・毎週水曜21時~21時20分)にゲスト出演。「感情の老化」をテーマに、見た目も中身も若く、アグレッシブな生活を送るための秘訣を聞いた。

和田秀樹が「感情を老化」させない方法を伝授 昔と比べて斬新なアイデアが浮かばない人へ

40代から脳の機能が老化し、好奇心や意欲が衰えていくことをご存知だろうか。老化は、体力に関係する筋肉などよりも、感情を司る大脳の“前頭葉”が縮むことから心身の衰えが始まるという。

番組では、「感情の老化10のチェックポイント」を紹介。当てはまるものが多い人ほど、感情が老化している傾向にある。

1)最近は自分から遊びに友達を誘ったことがない。

2)性欲、好奇心がかなり減退している。

3)昔と比べていろいろなことに腰が重くなった。

4)自分の考えと違う意見をなかなか受け入れられない。

5)年下にタメ口をきかれると瞬間的にムッとする。

6)この年ではじめたって遅いとよく思う。

7)お金を使って楽しむより老後に備えてお金を貯めたいと思う。

8)最近何かで感動して涙を流した記憶がない。

9)ごますりとわかっていてもすられると気持ちいい。

10)仕事でアイデアを思いついても面倒くさいので提案しない。

「昔と比べて斬新なアイデアが浮かばない」「アクティブに動けない」「怒りっぽくなった」など、そんな感情の老化と私達はどう向き合えばいいのか? 和田先生に聞いた。

■感情を老化させない方法

第一に大事なのは「脳」で、前頭葉をいかに若返らせるかです。使い続ければその機能は結構維持されるので、歩き続けていればちゃんと歩けるし、頭を使い続けていればちゃんと頭も機能が保たれるわけです。ところが意欲が落ちてしまうと、頭を使ったり体を使ったりすることが面倒くさくなる。そして、だんだん足腰も脳も衰えてしまいます。

前頭葉は“意外なこと”があると使われます。仕事も、楽しくてしょうがなければいいのですが、それがルーティンになっていると、意欲にはあまり影響しません。

・たまには冒険をして知らない店に入ってみる

・使ったことのない食材で料理してみる

というような、これまでと違うことをすると前頭葉が働くと考えられます。

■男性の場合、「男性ホルモン」が減少することでも意欲が衰える

男性ホルモンを保ち続けないと意欲が落ちます。これまでと同じだけ肉を食べても、同じだけ運動をしても、どうしても筋肉が落ちる。さらに、テストステロンという男性ホルモンが、脳のアセチルコリンという神経伝達物質の働きに影響するので、記憶力も落ちることがあります。

男性ホルモンの材料になるのはコレステロールなので、コレステロール値を下げすぎると、男性ホルモンが減ってしまいます。意欲を保つためには、男性ホルモンを増やしておいた方がいいです。

■男性ホルモンの増やし方

実は、男性ホルモンを割と簡単に上げる方法があるんです。日本人は嫌いますが「性的な活動」なんです。アダルトサイトもいいだろうし、恋を楽しむとか、女性がいるような店で会話を楽しむとか。そうすると、『相手を喜ばせよう!』と思って前頭葉を使うから、一石二鳥なんです。男性ホルモンが保たれると、結構アクティブになれますよ。

■気になる人は、病院で男性ホルモンの検査を

一般的には泌尿器科へ行けば、男性ホルモンの値を調べてもらえます。「LOH症候群」という、昔は「男性更年期」と言われ、年を取って男性ホルモンが減ってしまう病気があります。これは保険適用ですし、治療を受けて元気になる人も結構いますよ。

Podcastでの聴取はこちらから。

番組情報

ドクターズボイス

毎週水曜日 21:00〜21:20

番組HP

「週刊文春 老けない最強食」の著者・笹井恵里子がパーソナリティを務める番組「徳洲会グループpresents ドクターズボイス〜根拠ある健康医療情報に迫る!〜」
この番組は「生命(いのち)だけは平等だ」の理念のもと全国70以上の医療機関を有する徳洲会グループのサポートでお送りします。
毎週ホットなテーマを設け、各専門分野のドクターをゲストに迎えて、そのメカニズムや対処法を分かりやすく伝えていきます。
番組では、感想や取り上げて欲しいテーマなどお待ちしております。

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