昔は「サンマ=秋刀魚」という漢字ではなかった?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。10月12日放送分のテーマは「サンマの漢字」です。
サンマは漢字で「秋刀魚」と書きます。秋に旬を迎え、刀のように銀色で美しい体をしていることから、この漢字があてられたとされています。
ところが、「秋刀魚」が一般的に使われるようになったのは、明治の後半になってからと言われています。それまでは「三摩(さんま)」や「三馬(さんま)」という漢字が使われていたそうです。
ところで、同じ大衆魚と呼ばれる「アジ(鯵)」や「イワシ(鰯)」、「サバ(鯖)」の漢字にはそれぞれ「魚へん」が付いていますが、「秋刀魚」には付いていません。しかし、実は「鰶(さんま)」と表記していた時期もあったそうです。
漢字の語源としては、「たくさんのサンマが市場に並ぶと江戸の庶民たちがお祭り騒ぎをするほど喜んだから」と言われています。また「鰶」という漢字は、中国ではニシンの仲間である「コノシロ」のことを指すそうです。
ところが、日本ではコノシロは冬が旬の魚であるため、「鮗」と書かれます。現在では「鰶」と「鮗」のどちらの漢字も、コノシロのことを指しているそうです。
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