「振袖」はなぜ「未婚女性が着る着物」と言われているの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月16日放送分のテーマは「着物の豆知識」です。
着物にはさまざまな種類がありますが、なかでも「振袖」は未婚の女性が着る格式の高い着物とされ、とても華やかです。袖の袂が長いのが特徴です。袖丈の長さによって、「大振袖」「中振袖」「小振袖」に分けられます。
「大振袖」の袖丈は104cm~120cmほどあって、婚礼用の衣装として着ることが多いです。「中振袖」の袖丈は100cm前後であり、成人式や結婚式などで着られます。
「小振袖」の袖丈は60cm~85cmで、振袖のなかで最も短い着物です。カジュアルに着こなすことができるため、ブーツや袴と合わせて卒業式などに着られることが多いです。
振袖が「未婚女性が着る着物」になった理由として、江戸時代、女性は振袖の袖を振ることで感情を表現していたそうです。当時、男性から告白やプロポーズをされたとき、あるいは女性が想いを寄せているときなどに、女性が感情を口に出すことは「はしたない」とされていました。そのため、袖を振ることで意思表示をしていたのです。
例えば、袖を左右に振ると「想いを受け入れます」や「あなたのことが好きです」。前後に振ると「ごめんなさい」や「あなたには興味がありません」となります。
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