薬を飲んでも繰り返し起きる「頭痛」はどうすればいいのか 専門医が解説

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11月23日(水)、頭痛専門医で総合内科専門医の大和田潔先生(あきはばら駅クリニック)が、ジャーナリストの笹井恵里子がパーソナリティを務めるラジオ番組「ドクターズボイス〜根拠ある健康医療情報に迫る!〜」(ニッポン放送・毎週水曜21時~21時20分)にゲスト出演。医療機関の頭痛薬と市販薬の違い、日常生活でできる頭痛対策、頭痛が増えてきた時に最初にやるべきことなどを解説した。

薬を飲んでも繰り返し起きる「頭痛」はどうすればいいのか 専門医が解説

頭が痛くなるのはよくあることなので、「病気ではない」と思っていないだろうか。頭痛は命に関わる危険信号を発していることもあるし、繰り返し起きる頭痛は日常生活に大きな支障をきたす。国際頭痛学会によると、頭痛による生産性の低下で、日本経済に毎年2880億円の経済的損失がもたらされているという。

大和田先生について、笹井は「患者さんの話を聞くとか、生活習慣の指導をするというのは、医療機器を使う疾患と比べると利益がどうしても少なくなりがちです。でも、それを患者さんのためにと、取り組んでいてとても尊敬しています」と紹介。そんな頭痛専門医の大和田先生に、医療機関でできる頭痛治療、生活上のアドバイスを聞いた。

■医療機関での頭痛治療

笹井:私にも頭痛持ちの友人がいて、よく市販の痛み止めを飲んでいる人が多いですが、医療機関ではどんな治療があるのですか?

大和田先生:まず、市販の薬を買って、例えば年に10回ぐらい、年に1箱で済んでしまうなら特に問題はありません。

笹井:はい。

大和田先生:市販薬を飲んでも効かない、ひと月に1箱以上とか10錠以上飲んでいるならば、その時には専門的な医療機関に来て、きちんとした治療薬や予防薬を使って頭痛をコントロールした方が、日常生活を支障なく送れると思います。

笹井:市販薬とは違い、医療機関の薬には「頭痛の発作を抑えるもの」があるそうですね?

大和田先生:そうです。例えば市販薬の痛み止めは、生理痛、腰痛など「体の痛みを取る薬」です。その一環として頭の痛みも取れる。全般的というか、ユニバーサルのような薬です。

笹井:はい。

大和田先生:医療機関の薬には、片頭痛のメカニズムに合わせた「偏頭痛にしか効かない薬」があり、「トリプタン製剤」というものがあります。痛み止めが効かない時、このトリプタン製剤を追加で飲んでもよく効きますので、それで治療するといいです。

トリプタン製剤を使うと、その後の脳血管や脳も静かになるので、頭痛の頻度も下がり、治療兼予防になります。

笹井:このトリプタン製剤は、残念ながら市販薬として手に入らないのですよね?

大和田先生:そうですね。これは脳血管や脳に作動する薬なので、医療機関に来ていただきたいもの、脳処方薬となっています。

――慢性的に繰り返し繰り返し起こる頭痛。例えば、お風呂に入ったりリラックスしても頭が重いことが続くような人は、「頭痛外来」を受診していただくといいと思います。

■日常生活でできる頭痛対策

笹井:なにか、生活上のアドバイスはありますか?

大和田先生:頭痛は、脳の作業量とか心のストレスとか、睡眠状況、月経周期に大きく影響を受けますから、頭痛が増えてきた時に最初にやるべきことは「睡眠リズムを整え、きちんと睡眠時間を確保すること」だと私は思っています。これは実際の外来でもアドバイスしています。

笹井:頭痛を抑えるよりも、まずは睡眠をしっかりとり、生活のリズムを整えることの方が大事なのですね。

大和田先生:また、学生さんによくお伝えしているのは、「朝起きたら朝日を浴び、ラジオ体操をしてみましょう」と伝えています。睡眠不足で無理やり起こするために体操するのではなく、きちんと6~7時間は寝るような睡眠時間を確保して、起きたらまずは光を浴びて体操しましょう、と。そうすれば覚醒度が上がって、そこから朝食を食べたりして一日をスタートすると、爽やかに脳が活性化して体内時計が整いますよ。

なおこの他にも番組では、頭痛には命に関わる危険なものもあること、その見極めやサイン、頭痛が起きる仕組み、片頭痛の主な症状などについても紹介している。

Podcastでの聴取はこちらから。

番組情報

ドクターズボイス

毎週水曜日 21:00〜21:20

番組HP

「週刊文春 老けない最強食」の著者・笹井恵里子がパーソナリティを務める番組「徳洲会グループpresents ドクターズボイス〜根拠ある健康医療情報に迫る!〜」
この番組は「生命(いのち)だけは平等だ」の理念のもと全国70以上の医療機関を有する徳洲会グループのサポートでお送りします。
毎週ホットなテーマを設け、各専門分野のドクターをゲストに迎えて、そのメカニズムや対処法を分かりやすく伝えていきます。
番組では、感想や取り上げて欲しいテーマなどお待ちしております。

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